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1920年(大正9年)生まれ。
東京音楽学校(現 東京芸術大学)卒業。リア・フォン・ヘッサートに師事。1946年『蝶々夫人』のスズキ役でデビュー以来、『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』をはじめ、『ばらの騎士』『カルメン』『こうもり』『ポッペアの戴冠』『ピーター・グライムズ』『泥棒とオールドミス』など、バロックから現代作品に至る諸作、さらに『黒船』『聴耳頭巾』『修禅寺物語』など邦人作品を中心に、数多くのオペラ公演で主要な役を務め、その大半が日本初演だった。NHK交響楽団の『第九』のソリストをはじめとするコンサートでも活躍。1977年以来、日本歌曲によるリサイタルもしばしば開催している。その一方で、洗足学園大学教授として後進の指導にも情熱を注いできた。
2002年に開催され話題を呼んだ〈グレート・マスターズ〜日本音楽界をささえつづけるアーチストたち〜〉公演(紀尾井ホール)において、その入魂の絶唱が会場を沸かせた。その後、2回の日本歌曲リサイタルを開催し、満員の聴衆を集めた。
「栗本尊子の声は、日本音楽界の奇蹟です」(畑中良輔氏)との言にあるように、日本歌曲の真髄である言葉の美しさと感情表現にみられる〈うた〉芸術とあいまって、その歌唱には何人にも及びもつかない未踏の高みが示されている。
2006年8月、長年の演奏活動で初のCDとなる「愛と祈り〜歌いつがれる日本のうた」を発表。年齢という概念すら超越したその瑞々しい歌声は、聴き手に大きな驚嘆と感動をあたえ、各方面で話題となった。
2010年5月、母校である福岡女学院の創立125周年記念式典に招かれ見事な歌声を披露し話題となった。2012年7月には、自身の半生を綴った書籍付きCD『奇蹟の歌』をリリース。二期会名誉会員。
2019年1月22日逝去。享年98歳。 |
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2012年7月19日(木) 「栗本尊子コンサート」
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◎CD
●CMCD-28110 愛と祈り~歌いつがれる日本のうた/栗本尊子
●CMCD-20096 栗本尊子 グレート・ヴォイス──2005 Live in Tokyo
●CMBK-30001 奇蹟の歌(書籍付きCD) 栗本尊子
◎DVD/BD
●CMDV-00001 栗本尊子コンサート in ヤマハホール【DVD】 Takako Kurimoto Concert [DVD]
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