1982年結成以来、冬のウィーンで毎夜のように行われる舞踏会の中でも最も権威のある、ウィーン国立歌劇場舞踏会、いわゆる「オペルンバル」のオーケストラとして活動する。この舞踏会では、「デビュタント」と呼ばれる若い男女が社交界にデビューすることでも有名で、160名のデビュタントが入場するツィーラーの「扇のポロネーズ」で幕を開け、何千人もの人々が夜明けまで踊りつづける。社交シーズンのハイライトを飾るこの舞踏会で、ウィーンオペラ舞踏会管弦楽団はさまざまなワルツやポルカを演奏している。その他にも毎年行われる伝統的な大舞踏会、例えばホフブルグ王宮のレドゥーテンザールで行われる「コーヒー協会舞踏会」などにも出演している。 ウィーン・フォルクスオーパーのメンバーが中心になっていて、オーケストラのサイズは60名近いフル・オーケストラから12名の小編成まで自在にこなし、踊り手や歌手を加えて数多くの公演を行っている。すでに日本はもとよりアメリカ、ドイツ、プラハ、ロンドン、コペンハーゲン、オスロ、ジャカルタ、バンコク、韓国等の公演を重ね、1991年にはアメリカ、日本、東南アジアの世界一周演奏旅行を行った。レコードもセラフィンと共演したEMI盤をはじめ、デンオン、カメラータに、ウィーン・オペレッタの優れた録音を残している。
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