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- ホフマイスター=モーツァルト:フルート四重奏曲集/シュルツ
- 2008年3月3日、4日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン
- 3月のウィーンでの最初のレコーディングは、3月3日と4日、バウムガルテンで、フルートのシュルツとチェロのバルトロメイを中心に、ホフマイスターが編曲したモーツァルト作品のフルート四重奏版を収録した。ウィーン・フィルのスケジュールの関係で、昨年の2月に録りきれなかった残りのレコーディング。今回はピアノ・ソナタK.331「トルコ行進曲付き」と、これは意外、K.370「オーボエ四重奏曲」のフルートへの編曲。楽譜は当時プリントされたパート譜しか存在せず、スコアはパート譜からベーレンライターの原典版スコアに移し書き訂正して作った。調はオリジナルのオーボエ四重奏版より一音高くト長調。ダイナミックスもフルートのメロディーも、テーマ以外はかなり変更されていて、ホフマイスターのアイディアが一杯詰まっている面白い編曲である。しかし第2楽章は、レガートのフレーズで、最初の8分音符にアクセント、スタッカートが付されるなど、驚く変更がさすがに耳慣れなくて、元に戻したところもある。1年前に録った3曲と合せて、これで録音は完成。録音に使用した楽譜(すべてパート譜)は楽友協会アーカイヴの協力によるものである。
- (井阪 紘)
- 【曲目】
- ホフマイスター=モーツァルト:
- 四重奏曲 第5番 イ長調(原曲:ピアノ・ソナタ K.331)
- 四重奏曲 第1番 ト長調(原曲:オーボエ四重奏曲 K.370)
- 【演奏者】
- ヴォルフガング・シュルツ(フルート)
- ヴェロニカ・シュルツ(ヴァイオリン)
- イルゼ・ヴィンツォア(ヴィオラ)
- フランツ・バルトロメイ(チェロ)
- [★CDは2008年7月25日、CMCD-15091〜2として発売]
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