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- 西村 朗の新作、ピアノ協奏曲〈シャーマン〉(2004)
- 2004年2月28日 ロイトリンゲン
- 飯森範親が音楽監督を務める、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団(Wuertembergische Philharmonie, Reutlingen)を使って、西村 朗作品「ピアノ協奏曲〈シャーマン〉」(2004)を、コンサートの3月1日に先立つ2月28日、オーケストラのリハーサル・ルームを会場にしてレコーディングが行われ、無事、成功裏に終えました。ソリストとして、今話題の、そして期待の小菅 優を迎えてのレコーディングです。
- 曲は、一管編成の切れ目なし、25分の大曲。ピアノ・ソロは、すべて確定の譜面ながら、超絶的技巧を要するもので、最近の充実した西村作品の中でも出色のもの。〈シャーマン〉は独奏ピアノそのもので、全体を支配しているイメージは「祈祷」と「舞」であり、作曲家の言葉を借りれば、最初にピアノに現れる単旋律が、全曲を示す「人格的シンボル」であるという。最近の西村の作品の中でも、ある意味わかりやすく、面白い作品である。「サクソフォン協奏曲」と箏のコンチェルト「樹海」の3作で、今秋発売の予定。
- [★CDは2004年9月、CMCD-28058として発売]
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