- ブリツィ、インデアミューレとイ・ソリスティ・ディ・ペルージャによるイタリア録音
- 2002年4月10日〜17日 Museo di Santa Croce, Umbertide, Italy
- 4月10日から17日まで、いつものウンブリア州からローマに流れるテベレ河畔ウンベルティーデの聖クローチェ美術館で、今回は3つのプロジェクトが平行して録音された。
- 1)1枚はクラウディオ・ピンキー氏が復元したヘンデル時代の「クラヴィオルガン」を使っての世界最初のレコーディングを完成させることで、曲目は以下の通り。
- J. Pachelbel: Toccata in d.
- J. Pachelbel: Fuga in d.
- J. Pachelbel: ciacona in d.
- G. Frescobaldi: Aria detta "La Frescobalda"
- D. Buxtehude: Praeludium BuxWV 163
- S. Scheidt: Bergamasca.
- 前回のJ.S.バッハ:イタリア協奏曲等とあわせて1枚分となる。
[★CDは2003年1月、CMCD-28012として発売]
- 2)クラウディオ・ブリツィ指揮とオルガンによるヨゼフ・ハイドンの協奏曲集。
- これもクラヴィオルガンを使ってのプロジェクトで、コンチェルトが3曲と、2曲のディヴェルティメントが〈イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ〉のメンバーによって録音された。曲目は以下の通り。
- F. J. Haydn: Konzert Hob XVIII:7
- F. J. Haydn: Konzert Hob XVIII:1
- F. J. Haydn: Konzert fur Violine, claviorgan und Orchester
- F. J. Haydn: Divertimento Hob. XIV:3
- F. J. Haydn: Divertimento Hob. XIV:8
[★CDは2003年4月、CMCD-28014として発売]
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写真上1列目の2点は、イ・ソリスティ・ディ・ペルージャのメンバーとブリツィによる「F.J.ハイドン:協奏曲 Hob XVIII:7」編成はクラヴィオルガンと2つのヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス。
写真上2列目右は「F.J.ハイドン:ヴァイオリン、クラヴィオルガンと弦楽のための協奏曲」で、ヴァイオリン独奏はパオロ・フランチェスキーニ(左写真手前も)。
左写真は「F.J.ハイドン:協奏曲 Hob XVIII:1」で、編成はクラヴィオルガン・ソロと、オーボエと2つのトランペットを含むオーケストラ。
写真下はモニタールームでサウンドチェック中の演奏家たち。 |
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- 3)トーマス・インデアミューレ指揮〈イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ〉によるミヒャエル・ハイドン協奏曲集。
- 平行して今回はインデアミューレがオーボエを持たずにすべて指揮に専念し、フルートにマリオ・アンチロッティを迎えて「フルート協奏曲 ニ短調」、「ヴィオラとオルガンの二重協奏曲 ハ長調」はルカ・ラニエリとクラウディオ・ブリツィがソリスト。そして「ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調」はルカ・アルチェーゼの独奏で3曲収録された。
- なお、録音終了後、ペルージャ王宮美術館の大ホールでコンサートが行われ、そこではすでにCDが発売されているヴィヴァルディのオーボエ協奏曲 イ長調 FVII-5 やルカ・アルチェーゼの独奏でミヒャエル・ハイドンのヴァイオリン協奏曲が演奏された。
- [★CDは2005年1月、CMCD-28069として発売
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「M.ハイドン:フルート協奏曲 ニ短調」で独奏フルートをつとめるマリオ・アンチロッティ。 |
「M.ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調」ではルカ・アルチェーゼが独奏、右端でスコアを手にするのは指揮のインデアミューレ。 |