- ヴォルフガング・シュルツとウィーン弦楽四重奏団
- モーツァルト=ヴェント編曲 オペラ「魔笛」全曲
- 2001年12月16〜18日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン
- モーツァルトが活躍した時代、オペラを流行させるのにハーモニームジークは今で言うレコードと同じ役割をしていて、いろいろなハウスコンサートや街角で、今ヒットしているオペラのメロディーが演奏された。そのために必要な編曲は、時には作曲者自身が名前を変えて手を染めたことも多い。このドイツ語によるジングシュピールの「魔笛」の編曲は1792年モーツァルトの死んだ翌年に出版されたもので、モーツァルトの作曲した3曲の「フルート四重奏曲」の編成に直されていて、序曲、第1幕8曲、第2幕10曲から成り、完全にオペラの曲目を納めている。
- 校訂版のスコア・パートが1997年に出版され、校訂者のハンス・ゲオルグ・シュメスターによってウィーンのグループと "Nimbus" に録音されたが、"Nimbus" が倒産したので現在入手不可能と聞く。
- シュルツとウィーンSQのメンバーは日頃、ウィーンの国立歌劇場で幾度となくこのジングシュピールを演奏しており、オリジナルのオペラ・スコアを持参、検討、エディションの誤りを直しながら録音となった。
- シュルツの代表的なレコーディングのひとつになる事は約束された名演である。
- [★CDは2002年10月、CMCD-28007として発売]
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シュルツ(フルート)、クロイザマー(ヴァイオリン)、オクセンホファー(ヴィオラ)、ドレシャル(チェロ)による録音風景[写真上]と、
モニタールームで自分達の演奏をチェックするシュルツ、クロイザマー、ドレシャル[写真左より] |
- ウェルナー・ヒンクと遠山慶子のモーツァルト・ソナタ第2集
- 2001年12月17〜19日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン
- 塩川悠子と3枚のモーツァルトのヴァイオリン・ソナタを録音していた遠山慶子は、1991年に入善町公民館のベーゼンドルファーを使って、K.380, K.376, K.305 の3曲のヴァイオリン・ソナタを改めてウェルナー・ヒンクと録音しているが、今回は10年ぶりに第2弾として第30番 ニ長調 K.306、第40番 変ロ長調 K.454、第41番 変ホ長調 K.481 の3曲を、ウィーンで遠山慶子さんお気に入りの録音技師カミコフスキー氏が所有するベーゼンドルファー・インペリアルを使って録音した。塩川とのアルバムと重複する曲もあるが、現在もう1枚分を近いうちに録音する予定。
- [★CDは2002年10月、CMCD-28008として発売]
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ウェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)と遠山慶子(ピアノ)による録音風景 |
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ウィーン市庁舎前広場のクリスマス市 |