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- ヒンク&遠山慶子によるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ 第3弾
- 2003年2月12日〜15日 ウィーン
- 3月12日から15日にかけて、いつものスタジオ・バウムガルテンで、ヒンク&遠山慶子のデュオによる、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタのレコーディングが行われた。
- この録音は、かねてから、遠山慶子さんの弾くモーツァルトの熱烈なファンである、ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊教授たっての希望で実現したもの。3枚目のCD録音となる今回は、小柴教授がエグゼクティブ・プロデューサーで選曲も担当。選ばれた3曲は、パリで1778年に書かれたK.304、その翌年にザルツブルグで作曲されたK.378、そして後期のウィーン時代に書かれたK.526。いずれも有名で、且つ、傑作。
- 今回も慶子さんお気に入りの少し古いベーゼンドルファー・インペリアルが使用され、2人のデュオは、モーツァルトのために在るような錯覚を覚えるほど、深く、感動的で、チャーミング。5月に急遽発売したいと思うほど、ホットで新鮮な録音となった。
- 順調に録音を終えた15日には、ウィーンの井阪宅にて、ささやかながらヒンクさんの60歳のバースディー・パーティーを行った。ヒンクさんのバースディーは3月18日なのだが、ひと足早く本人には内緒で準備をしていたもの。ヒンクさんは、ウィーンでの僕の住まいを見て、イタリアで仕入れたワインを飲むパーティーのつもりで参加。「オーバラー」の誕生ケーキが届いたところでからくりが判明。サプライズ・パーティーとなった。
- 参加者はヒンク夫妻に遠山慶子さん、細木朝子さん、貫見恭子さん、そしてカメラータの録音エンジニア高島靖久と井阪。もちよったプレゼントは色々。カメラータからは、シューベルトの「2挺のヴァイオリンのためのレントラー」など、作品としてレコーディングの比較的少ない作品を、親子で録音する機会を提供。ともかく、楽しいレコーディングの打ち上げと誕生祝いでした。
[★CDは2003年5月、CMCD-28020として発売]
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