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- (6) 6月14日〜17日
- パノハ弦楽四重奏団(チェコ、プラハ)
- カメラータのチェコ、プラハでの初録音は国立オペラ座のすぐ裏、市街地の真っ直中、St. Michael's Lutherran Church(聖ミヒャエル教会)で、パノハ弦楽四重奏団による2曲のスメタナの弦楽四重奏曲です。
- 聖ミヒャエル教会はシュヴァイツアーがオルガンを2度にわたって演奏したことでも有名【註】で、小さいけれど美しい響きは、弦楽四重奏等に最高の音場を提供してくれます。パノハSQのスメタナは今回が9年ぶり2度目の録音(前回はスプラフォンに1989〜90年録音)です。
- 今や「スメタナ弦楽四重奏団」の後継者として、チェコ第1のクァルテットに成長し、最近ではアンドラシュ・シフのパートナーとして、ドヴォルジャークのピアノ五重奏曲 イ長調等をワーナー・クラシックに録音しています。昨年より「草津夏期国際音楽アカデミー」でレギュラリーにフェスティヴァル・クァルテットとして出演、日本での評価も高まりつつあります。
- このスメタナ2曲に今回は Vladimir Sommer(ウラディミール・ゾンマー/1921年生まれ〜1997年9月死去)の弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調を収録しました。故人は共産党員だったため、今ではチェコでは作品があまり演奏されなくなりましたが、伝統的なチェコのメランコリーを持った美しい作品であり、政治活動と作品は別のものとして、評価されるべきかもしれません。
- 【註】ここ St. Michael Church には1923と1928年にアルベルト・シュヴァイツアー博士が来てオルガンを演奏している。ちなみに1923年のプログラムにはフランクとバッハを演奏したとある。教会の名前と住所は Kostel Sv.Michala, Vjircharich 1, Praha である。
- [★CDは2001年7月、28CM-636として発売]
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