カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
インデアミューレ&イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ/バッハ:オーボエのための協奏曲集
  2009年1月31〜2月2日/旧 聖フランチェスコ修道院(アローネ,イタリア)

 1月30日から、イ・ソリスティ・ディ・ペルージャとトーマス・インデアミューレとの共演によるバッハの協奏曲集のレコーディングをスタート。
 最初は、ヴァイオリンとオーボエのための二重協奏曲 BWV 1060。前日に、パオロ・フランチェスキーニ(ヴァイオリン)とトーマス、そしてチェンバリストのアドリアーノ・ファルチオーニと入念なリハーサルを行った。
 朝、9時半にスタートしたレコーディングは、途中30分の休憩を一度取っただけの強行軍、ランチなしの集中したセッションだった。テイクを重ねるごとにアンサンブルは完成され、アーティキュレーションも音程もピッタリ決まってくる充実したセッションで、インデアミューレも満足。
 イ・ソリスティ・ディ・ペルージャのレギュラーのチェンバリスト、リンダが病気のために、今回は急遽ファルチオーニが加わり、さらに、パリにいたクラウディオ・ブリツィも最終日に駆けつけた。ブリツィはオーボエ・ダモーレのための協奏曲 イ長調 BWV 1055のみ、コンティヌオで参加。
 インデアミューレは1980年代に、これらの作品をスイスのレーベル「ノヴァリス」でイギリス室内管弦楽団と録音をしていたが、今日、CDを入手するのが難しいと聞き、再録音を決意した次第。
 都合3曲、バッハが書いたオーボエのためのオリジナルの協奏曲を収録。この3曲に、クラヴィオルガンとオーボエで、2曲の「シンフォニア」を5月にレコーディングして、アルバムは完成の予定。
 ウンベルティーデの聖フランチェスコ修道院のすばらしい音響もたっぷり味わえる録音で、ぜひ発売を楽しみにしていただきたい。
(井阪 紘)

【曲目】
J.S.バッハ:
ヴァイオリンとオーボエのための二重協奏曲 BWV 1060
オーボエ・ダモーレのための協奏曲 イ長調 BWV 1055
オーボエのための協奏曲 ト短調 BWV 1056

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