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- パノハ弦楽四重奏団によるドヴォルジャーク・シリーズが再開
- 2008年 6月16日〜19日 プラハ
- 6月16日から3年ぶりのパノハ弦楽四重奏団とのドヴォルジャークのシリーズの録音が再開した。前回のレコーディングはスプラフォンのスタジオとして有名だったDomovina Studioを借りて収録していたが、今回はこのスタジオが改修中で、市内のメソジスト派の教会を借りてのレコーディングとなった。
- 6月のプラハ、さぞかし暑いと思って半袖で来たところ、真昼でも暑くないうえ陽が照っても20度にならず、夜には震えて眠っている有様。
- 録音する曲は、彼らにとっては14年ぶりの「糸杉」12曲全曲と、弦楽四重奏曲 ト長調 作品106。後者もスプラフォンの全集では初期のレコーディングで、20年以上前に1回録音したきり。その2つの再録音である。
- 予定では5日間を取ってスタートしたが、順調に進み、4日間で終了した。
- 演奏は? それは言わなくてもおわかりでしょう! パノハ弦楽四重奏団はこれらの曲を何百回となく演奏してきたので、錆びてイージーになっていると思える部分を少し見直す程度。もちろん音程、リズムは綿密に再度チェックし、もっと歌ったほうがよい、などのアドヴァイスも行なった。
- 哀愁の帯びたドヴォルジャークの旋律、優しさ――そのすべてが彼らの演奏にある。
- (井阪 紘)
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