カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
上海クァルテットによるベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲プロジェクト 第4弾
  2008年 6月 9日〜13日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン

 上海クァルテットにより進行中の、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲レコーディング・シリーズの一環として、今年もウィーンでCD1枚分のレコーディングを行なった。後期の最高傑作、かつ難曲の作品132と135を、6月9日から13日の5日間にわたってバウムガルテンで録音。
 プロデューサーの私には、初めてこれらの作品と向き合う機会だったので、楽しく、良い経験をさせてもらったと思って神に感謝したいが、それにしても大変な仕事だった。
 若い彼らには、今、大きなものに挑戦する意欲とエネルギーがあるが、それはこのようなプロジェクトには欠かせないもの。彼らも充実した時間をウィーンで持てたと確信している。
 残るは、作品59「ラズモフスキー」の2曲とあと少し。来年には、何とか全曲レコーディングが完成する予定である。
(井阪 紘)

上海クァルテット
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