カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
崎元 讓の演奏活動40周年記念アルバム
  2008年1月23〜24日/花かげホール(牧丘町民文化ホール,山梨)

 ハーモニカひと筋に50年の演奏活動を続けて来た我が国が誇る世界的名手、崎元 讓の記念アルバムが山梨県牧丘町で日ごろのパートナーのピアニスト、菅田富士江を迎えて、リサイタル盤とも言うべき1枚が収録された。
 ハイライトはロドリーゴが世界的名手、ラリー・アドレーに書いた難曲中の難曲、長いこと楽譜が失われ出版もされず“幻の曲”と言われていた「Aldeas de España」(『スペインの小さな田舎町』という意味)が今回のアルバムに収録されたことだ。
 3連音の連続による超絶的奏法を要求するこの曲を聴くだけでも、このアルバムを求める価値がある──というのがプロデューサーの作り手としてのメッセージである。
 なお、崎元 讓は今年の5月に演奏活動40周年のリサイタルを予定してたが、時期は未定。ハーモニカの好きな人にはこたえられないアルバムになると思う。
(井阪 紘)

場所:花かげホール(牧丘町民文化ホール,山梨)
ハーモニカ:ポール・コンサート・ハーモニカ
ピアノ:ベーゼンドルファー モデル290 インペリアル
調律:佐々木一実(株式会社 B-tech Japan)

[★CDは2008年5月25日、CMCD-28157として発売]
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