カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース
 
上海カルテット、初のウィーン・レコーディング!
  2007年 2月24日〜28日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン

 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲、全曲を目論む上海カルテットは、ついに作品131 嬰ハ短調に挑むに当たって、ウィーン・レコーディングを実現させた!
 彼らはニューヨークから2月にウィーン入り。カメラータのウィーン録音の大半がレコーディングされているスタジオ・バウムガルテンでのセッション録音に、彼らは以前から願望があって、それを今回実現させたもので、つい先日作品18の6曲が終わったばかりなのに、次のプログラムでベートーヴェンの中でも最大の難関、作品131に挑戦しようと言う意気込みは評価される。もう1曲はベートーヴェンの作品127 変ホ長調。
 上海SQの初のウィーン録音は、結局、作品127の終楽章のレコーディングが28日になり、都合5日かけての入念なセッションで終わった。
 バウムガルテンの響きのよさに、彼らもここは奏きやすいと絶賛。次もここに来て録音をしたいと強く望んでいた。来年は5月の中旬に大フーガの作品133と作品130の第13番の弦楽四重奏曲、変ロ長調を録りたいとの希望だ。
 ともかく、70分近い録音が完了して、プロブスガッセのベートーヴェンがハイリゲンシュタットで遺書を書いた住まいの3軒隣、ウィーン・フィルハーモニカーもお気に入りの「ホイリゲ」に私が招待して、今回のレコーディングの打ち上げとなった。
(井阪 紘)

[★CDは2007年11月、CMCD-28139として発売]
0702
ウエイガン・リ(左)とイーウェン・ジャン
0702
ニコラス・ツァヴァラスとホンガン・リ(右)
0702
0702
スタジオ・バウムガルテンで収録
0702
0702
0702
【レコーディング・ニュースINDEX】
  ■HOME  ■NEWS  ■CD  ■CONCERT
■お問い合せ:TEL. 03-5790-5566 
       FAX. 03-5790-5562 
メール