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- ブラームスとツェムリンスキーのクラリネット・トリオ
- 2006年 2月13日〜18日 フェルトキルヒ、オーストリア
- 13日から、チェロに Imke Frank を迎えて、ブラームスとツェムリンスキーのクラリネット・トリオの2曲をレコーディング。
- ツェムリンスキーが19歳で書いた、作品3のクラリネット・トリオですが、まるで、オーケストラ曲を思わせる構想で難しく、さすがのライスターも「どこで息を取れば良いか、井阪、教えろ!」なんて僕に聞く始末です。
- ブラームスが同じ編成、クラリネット、チェロ、ピアノでトリオを書いていますが、ブラームスはこの形の作品が少ないのを危惧し、賞金を出して作品を募集。この曲は当時19歳のツェムリンスキーが応募した曲で、ブラームスの審査で3等賞だったそうです。ブラームスのトリオと大いに関係があり、面白く、そしてまじめに書かれた良い曲です。
- ブラームスのトリオは、ライスターは4度目の録音。僕たちはシュミードルで、満足の行く最高のレコーディングをしていますが、やはり、ライスターのブラームスもわがレーベルにも残しておきたい一心で、このツェムリンスキーの作品3との組み合わせにたどり着きました。
- Imke Frank さんは、ハインリッヒ・シフの弟子で、現在、ここフェルトキルヒの音楽院で教えてます。ジャンドロンとよく似たスタイルのチェリストで、僕は好きなタイプ。楽しく仕事をさせてもらいました。
- (井阪 紘)
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