- 永田峰雄による2つの「詩人の恋」
- 2002年9月26〜28日/ウィーン
- ドイツのオペラ・ハウスを中心に活躍するテノール永田峰雄は、最近では新国立劇場で、モーツァルトの「魔笛」、「ドン・ジョヴァンニ」と連続して主役を歌い注目されているが、カメラータでは草津音楽祭から長い関係がある。今回、待望の初CD録音を、リートの伴奏者としてヨーロッパで高い評価のアントニー・シピリを得て、2つの歌曲集が録音された。
- 即ち、シューマンの「詩人の恋」と、もうひとつの日本人版〈詩人の恋〉である高村光太郎の詩「智恵子抄」を1982年に別宮貞雄が作曲したもの。特に「智恵子抄」は日本ビクターの「日本歌曲全集」にも収録されておらず、しかも30分もある大きな連作歌曲で、シピリも大変気に入って熱心に習ってくれ(ピアノも難しい)素晴らしいアルバムが完成した。場所は引き続きスタジオ・バウムガルテン。
- 【収録曲】
- ロベルト・シューマン:歌曲集「詩人の恋」作品48(16曲)
- 別宮貞雄:歌曲集「智恵子抄」(高村光太郎 詩)
- I. 人に/II. 深夜の雪/III. 僕等/IV. 晩餐[改定稿]/V. あどけない話
- VI. 人生遠視/VII. 千鳥と遊ぶ智恵子/VIII. 山麓の二人/IX. レモン哀歌
- [★CDは2003年8月、CMCD-28026として発売]
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