カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース

マルティーナ・ドーラック&モルテン・フランク・ラルセン
with ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団
  2002年9月13日〜14日/ウィーン

 この数年、カールマンやレハールのオペレッタの全曲録音を目論んできたカメラータのオペレッタ制作は、昨年はラブーダを主役にカールマンの『伯爵家令嬢マリツァ』を制作。今年は新たに我々もウィーンでも注目のマルティーナ・ドーラック(脇役ながらすでに『マリツァ』や『微笑みの国』でカメラータにレコーディング)。このところミュージカルでは『マイ・フェア・レディ』のイライザ、コール・ポーターの『ジジ(恋の手ほどき)』での主役を中心に、オペレッタでも『こうもり』のアデーレや『チャールダーシュの女王』のシュタージ役等、最も目覚ましい活躍をしている。
 来年1月のニューイヤー・コンサートで来日するドーラック。そんな彼女の魅力を伝えるアルバムとして企画されたこのデュオ・アルバムは、スウェーデン出身のハンサムなテノールで、フォルクスオーパーではすでに『メリー・ウィドウ』のダニロ役などで主要なレパートリーを歌うモルテン・フランク・ラルセンがパートナー。カメラータにとっても新たなレパートリーを加えて、ウヴェ・タイマー指揮、ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団によって、最初の4セッションがスタジオ・バウムガルテンで録音された。来春の発売を予定している。

【収録曲】
 F.レハール:『メリー・ウィドウ』より
   「お馬鹿な騎士さん」「マキシムの歌」「唇は語らずとも」
 C.ツェラー:「私は郵便配達のクリステル」〜『小鳥売り』
 C.ミレッカー:「深紅の薔薇を――」〜『ガスパローネ』
 J.シュトラウス II:「徴兵の歌 「さあ手を差し出し――」〜『ジプシー男爵』
           「おかしな方(かた)」〜『こうもり』
 E.カールマン:「君こそわが心」〜『微笑みの国』
 F.スッペ:「フィレンツェに美人は多いけれど」〜『ボッカチョ』
 ほか

[★CDは2003年6月、CMCD-25021として発売]
   
   

ローランド・バティック&ハインリッヒ・ヴェルクル
  2002年9月17日〜18日/ウィーン

バティック
 高樹レイとのコラボレーションでジャズ・ボーカルの伴奏にも非凡な才能を聴かせたローランド・バティックが、“insights”には3枚目、カメラータに録音した自作の協奏曲(これはチック・コリアやグルダのピアノ協奏曲と同じようにジャズとして扱うべきだったかもしれないが、どうした訳かクラシックに入れて発売したもの)を含めると4枚目のジャズ・アルバムをウィーンのヤマハホールで録音した。
 ニューアルバムのコンセプトはオリジナルを少々、メインはスタンダードというもの。ベースのハインリッヒ・ヴェルクル、パーカッションのアントン・ミュールホファーを加えてボサノヴァやラテンビートの曲も数曲加え、楽しいジャズ・ピアノのアルバムが完成した。

【収録曲】
 Kenny Dorham: Blue Bossa
 Washington & Young: Stella by Starlight
 Jerome Kern: All The Things You Are
 Steve Swallow: Falling Grace
 Sigi Gryce: Israel
 Roland Batik: 1. April
 Roland Batik: Bagatelle
 Bill Evans: Periscope
 Bill Evans: Time Remembered
 Miles Davis: Solar
 Heinrich Werkl: Adrianes Waltz
 Roland Batik: Blues in F
 Roland Batik: Little Be Bop
 Dave Brubeck: In Your Own Sweet Way
 Anton Muhlhofer: Rumba Para Monica

[★CDは2008年11月、CMJD-25003として発売]

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