カメラータ・トウキョウ レコーディング・ニュース

マイスターブラス・カルテットのウィーン録音第2弾
  2002年2月11日〜15日 スタジオ・バウムガルテン、ウィーン

 草津音楽祭の「街角コンサート」で有名なマイスターブラス・カルテットの3年ぶりとなるウィーン録音が2月11日から15日まで、いつものバウムガルテンで行われた。
 曲目は下記の如く、冒頭のヒンデミットの「朝の音楽」で始まって、ブラス音楽の原点とも言うべきガブリエリからペーツェル、シャイトに移り、後半を「ウィーンの音楽」でまとめたもので、前回同様、楽しい金管アンサンブルのアルバムを目指した。
 ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」、モーツァルトの「フィガロの結婚」のアリアでは、首藤さんはウィンナ・バリトンを吹いているが、この楽器は3年前にウィーンで購入した戦前に作られたというオリジナル楽器で、今日では入手不可能。このCDのために並々ならぬ努力で克服して演奏、このアルバムの聴きものとなっている。
マイスター・ブラス・カルテット
写真左から吉田太美男、前原尚規、村田厚生、首藤健一。右端の首藤さんが左手に持っているのがウィンナ・バリトン。
※画像をクリックすると大きな写真をご覧いただけます
SERVUS AUS WIEN Vol.2
[朝の音楽]
P.ヒンデミット:『プレーン音楽祭』より「朝の音楽」(1934年)
[チャペルにて]
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
G.ガブリエリ:4声のカンツォーナ II
J.ペーツェル:「塔の音楽」より ソナタ 第22番
S.シャイト:戦いのガイヤルド
[森の声]
H.ヴェルナー:野ばら
F.シューベルト:ます
シェーファー:森の郵便屋さん
[バリトンは歌う]
W.A.モーツァルト: オペラ『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」
G.ロッシーニ: オペラ『セヴィリアの理髪師』より「私は町の何でも屋」
[マキシムの夜]マイスター新作上演!
F.レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』より
序曲/いけいけポルカ〜いらして、私と踊って〜春、花の咲く頃/1万フランのワルツ〜おいで麗しの人〜1幕フィナーレ「なるようになるさ」/ヴィリアの歌/ロマンス/さあ、四阿(あずまや)へ〜王子と王女の物語〜マキシムに行こう/浮気鼠の歌/唇は語らずとも/女、女、女のマーチ
[アンコール]
W.A.モーツァルト:バターパン
F.ロウ:のみのワルツ(猫ふんじゃった)
J.パックストン:動物園へ行こう

[★CDは2002年8月、CMCD-25002として発売]

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