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ウェルナー・ヒンク、バッハ無伴奏録音開始

 ウィーン弦楽四重奏団、その後の「ウィーン国立歌劇場」の来日公演と長期滞在になったウィーン・フィルメンバー。その中のスケジュールでウィーンでは取れないゆとりをもった日本公演を利用して、ウィーン・フィルの第1コンサートマスターのウェルナー・ヒンクが永年の夢だったバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」に挑戦することになった。今回は全6曲中、有名な「シャコンヌ」を含む最も大きな作品「パルティータ 第2番」と「ソナタ 第1番」の2曲を3日間かけて録音。3年がかりで毎年2曲ずつの録音と録音となる予定。録音場所はお気に入りの草津音楽の森コンサートホールで、オーストリア銀行より貸与されているストラディヴァリを使用。
 ヒンクのバッハは、永年バッハを奏いてきた彼だけに他の演奏家の演奏を研究しつくしていて、自分は出来るだけ古楽器の演奏を考慮して、古いボウ(弓)を使った演奏のようにアコードをアクセントをつけず柔らかな響きでレガートに奏くように試みており、いかにも彼のヴァイオリン演奏のスタイルに合致した音楽を造りあげている。
 ウィーン・フィルのコンサートマスターでバッハの無伴奏ソナタに挑戦した人は初めてだけに、注目して良いアルバムが出来ることと確信してる。

 ・録音日 2000年10月28日、29日、11月8日
 ・場所 草津音楽の森コンサートホール
 ・エンジニア 高島靖久

 
ウェルナー・ヒンク
ウェルナー・ヒンク
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