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- (3)9月22〜23日、26日
- 遠山慶子、イェルク・エーヴァルト・デーラー
- ザルツブルク音楽祭の後ベルリン、ルツェルンなどの旅行から帰ったウィーン・フィルの9月のスケジュールは、13日よりロリン・マゼールを迎えての定期演奏会の練習と特別コンサート。その後、9月27日より10月12日までの、ニューヨーク5日間の滞在で4つの違ったプログラムでの4回のコンサートを含む、南米旅行が控えていました。9月22日,23日,26日の3日間、まさにここが唯一のフィルハーモニカーにとってフリーなスケジュールを使い、ウェルナー・ヒンクを中心にオーケストラの主要メンバー27名を結集して、遠山慶子をソリストにモーツァルトの「ピアノ協奏曲 第20番 K.466 ニ短調」が収録されました。
- メンバーは弦のリーダーにコンサートマスターのウェルナー・ヒンク(ヒンクは19日、ウィーン・フィルの旅行前の特別コンサートとなるオール・R.シュトラウス・プログラムで「ツァラトゥストラはこう語った」や組曲「ばらの騎士」のソロを見事に奏し、ウィーンで最も権威ある批評家シンコヴィッチの評では『これこそまさにウィーン・フィルのR.シュトラウス。これを支えて実現させたのはヒンクのヴァイオリン』と絶賛されました)を中心に、第2ヴァイオリンの頭はペーター・ヴェヒター、ヴィオラはハンス・ペーター・オクセンホファーとエルマー・ランデラー、チェロはフリッツ・ドレシャルとローベルト・ノージュ、コントラバスはヴォルフガング・ギュットラー等、日頃「カメラータ」の室内楽でお馴染みのメンバーが参加。管もトランペットのハンス・ペーター・シューを中心に、フルートはヴォルフガング・シュルツ、オーボエはギュンター・ロレンツ、ホルンのラルス・ミヒャエル・ストランスキー。これも「アンサンブル“11”」のメンバー中心で、本家のウィーン・フィルは代役(トラ)が多い時期にベストメンバーが集まっての最高のオーケストラが得られました。指揮はスイスからヘフリガーのモーツァルトのアリア集(イギリス室内管弦楽団)等でモーツァルトでも卓抜の解釈をみせるイェルク・エーヴァルト・デーラー。
- ポーランド国立放送響とアントニー・ヴィット指揮で2年前に録音した未発売のモーツァルト「ピアノ協奏曲 第21番 K.467 ハ長調」と組み合わせて来春発売されます。
- [★CDは2000年7月、CMCD-20086(オリジナルは28CM-577)として発売]
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