カメラータの3月新譜(2月25日発売)2タイトルをご紹介いたします。
これまで『カメラータ』レーベルでは、音楽史に埋もれた知られざる作品に光をあて、積極的に録音してきました。このたび、このような作品をより多くの方々に聴いていただきたく、《最深!! だれも知らない? クラシック》と題してシリーズ化し、その素晴らしさを改めてご紹介していきます。今回はその[作曲家編]として、アルフレッド・グリュンフェルト、リヒャルト・レスラーの作品を収めたアルバムが登場。みなさまをクラシックの『深み』へとお誘いします!
シリーズ1枚目は『グリュンフェルト:華麗なるピアノ作品集 II/ドリス・アダム』(CMCD-28249)です。
あらゆる芸術の爛熟期を迎えた19世紀末のウィーン。当時、ヴァイオリンのフリッツ・クライスラーと肩を並べるほどの名声を博したコンポーザー・ピアニストがアルフレッド・グリュンフェルトでした。ヴィルトゥオーゾ的要素と繊細で詩的な旋律が魅力的なその音楽は、当時「最もウィーンらしい作品」と大絶賛されていました。第三帝国の誕生とともに、ユダヤ人であったグリュンフェルトの作品は上演禁止となり、そのまま忘却のかなたへと葬られていました。
好評を博した第1弾に引き続き、ウィーンを中心に活躍するピアニスト、ドリス・アダムの華麗な演奏でグリュンフェルトの作品が蘇ります。
2枚目は『リヒャルト・レスラー:ピアノ三重奏曲&ヴァイオリン・ソナタ 他/アレクサンダー・レスラー、カリーン・アダム』(CMCD-28251)です。
作曲家であり、ピアニスト、オルガニストそして音楽教育者でもあったリヒャルト・レスラー。彼の孫でありピアニストとしてヨーロッパを中心に活躍するアレクサンダー・レスラーの手により、祖父リヒャルトの名曲が蘇りました。
カメラータでは、今日まで人目に触れることがなかったレスラーの作品を主要楽器別に並べリリースを計画していますが。第1弾となる本アルバムでは、ヴァイオリン作品を中心に選曲しました。ウィーンらしい歌心と確かなテクニックで定評のあるヴァイオリニスト、カリーン・アダムと、ソリスト、室内楽で活躍するチェリストのオトマール・ミュラーを迎え、アレクサンダー・レスラーが亡き祖父の名曲を情感たっぷりに演奏します。
上記2タイトルを含む計8タイトルを《最深!! だれも知らない? クラシック[作曲家編]》としてリスナーの皆さまにご案内いたします。
●マルクスセン:歌曲とピアノ/チョーク、フィンク、シピリ(CMCD-28129)
●ハンス・ガル:ピアノ三重奏曲集/ドリス&カリーン・アダム、クリストフ・シュトラートナー(CMCD-28149)
●グリュンフェルト:華麗なるピアノ作品集/ドリス・アダム(CMCD-28218)
●リース:ピアノ四重奏曲&ピアノ五重奏曲/ウィーン・ピアノ五重奏団(CMCD-28109)
●ルブラン:オーボエ協奏曲集/インデアミューレ、ヴァヴィロフ、エストニア国立交響楽団(CMCD-20066〜7)
●ルフェーヴル:クラリネット・ソナタ集/ライスター(CMCD-28103)
なお、今月発売の『グリュンフェルト:華麗なるピアノ作品集 II』は『レコード芸術』2012年3月号の「PRE REVIEW」のコーナーで、『リヒャルト・レスラー:ピアノ三重奏曲&ヴァイオリン・ソナタ 他』も同誌の「New Disc Collection」のコーナーでレヴューされています。こちらもぜひご覧ください。
【03/08 Update】
なお現在、主要CDショップにて《最深!! だれも知らない? クラシック[作曲家編]》のプロモーション・フライヤーを配付しています。同フライヤーをパソコン上で閲覧・プリントも出来るPDFファイルでも準備いたしました。ぜひご利用ください。
⇒《最深!! だれも知らない? クラシック[作曲家編]》プロモーション・フライヤー(PDFファイル)