カメラータの2月新譜(1月25日発売)5タイトルをご紹介いたします。
1枚目は『吉松 隆:ヴィネット/河村泰子』(CMCD-28247)です。現在放送中の大河ドラマ『平清盛』の音楽も話題をよんでいる作曲家、吉松隆がピアニストの河村泰子のために書き下ろした「6つのヴィネット」を中心とした最新アルバムです。ピアノ用に再構成された映画『ヴィヨンの妻』からの「4つのロマンス」、吉松が17歳の時に書いた小さな組曲「青い神話」、左手のために書かれた「タピオラ幻景」、そして静かに夢のように流れる2つの「アヴェ・マリア」など、ピアノを通して広がる「吉松隆ワールド」は、どこまでも美しく、儚く、優しさに満ちた音楽の世界。しっとりと響く作品の数々に心癒されるアルバムです。
2枚目は『ロマンティック・フルート・トリオ─クララ・シューマン、フレデリック・ショパン、ファニー・ヘンゼル=メンデルスゾーン/マシャエキ=ベア、フリーダー、森美加』(CMCD-28250)です。優れたピアニスト・作曲家として活躍をしたクララ・シューマン、秀作を残したメンデルスゾーンの姉ファニー・メンデルスゾーン。19世紀に生き、ロマン派の音楽界に華をそえた女性作曲家です。本アルバムではその二人とショパンによるトリオのフルート版を収録。歌うように流れる旋律、巧みな作曲技法、そして女性らしい繊細な音楽描写など、いずれも魅力にあふれた作品です。編曲も担当したギゼラ・マシャエキ=ベア(フルート)、ラファエル・フリーダー(チェロ)、森美加(ピアノ)とウィーン音楽界で躍する3人の演奏家たちが、19世紀ロマン派の薫り高い3つのフルート・トリオを優雅に、そして鮮やかに奏でます。
なお、きたる3月14日に、東京文化会館小ホールにて本アルバムのメンバーによるトリオ演奏会が行われます。チケットは好評発売中です。詳しくは弊社のコンサートのページをご覧ください。
3枚目は『4 MARIMBAS/マリンバカルテット“TONES”』(CPCD-38002)。新たなレパートリーの開拓など、マリンバカルテットの可能性を追求するため、2006年に木村奏子、木村大介、小畑寛、平野有希子の若手4人により結成されたマリンバカルテット“TONES”のデビュー盤です。吉松隆作曲の弦楽四重奏曲「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」マリンバ版や、打楽器奏者にはお馴染みのツィンマーの「エレクトリック・グラス」からビゼーの「カルメン」、そして山田耕筰の「この道」まで、マリンバカルテットの魅力あふれるアルバムです。
4枚目は『リヒャルト・シュトラウス、ドヴォルジャーク:歌曲集/川島幸子』(CDT-1088)。2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクール声楽部門にて、日本人としてただ1人のセミファイナリストになるなど、海外を中心に意欲的な演奏活動を行っているベルリン在住のソプラノ、川島幸子待望のデビュー・アルバムです。R・シュトラウス『おとめの花』、『ブレンターノの詩による6つの歌』、そしてドヴォルジャークの名曲「わが母の教えたまえし歌」を含む歌曲集『ジプシーの歌』を収録しました。ヨーロッパで“クリスタル・ヴォイス”と賞賛された流麗な歌声と完璧なテクニックを十分に堪能できるアルバムです。
5枚目は『映画「カルテット!」オリジナル・サウンドトラック』(CDT-1092)。市制30周年を迎える千葉県浦安市を舞台に、崩壊寸前だった音楽一家が、もう一度家族でカルテットを結成し、再び「絆」を取り戻してゆく物語を描いた感動作『カルテット!』(監督:三村順一/音楽:渡辺俊幸/原作・脚本:鬼塚忠)のサウンドトラックです。本編を彩るクラシックの名曲が多数収録されていますが、中でもメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲では、第79回日本音楽コンクールで1位を受賞した期待の若手、山根一仁(ヴァイオリン)と秋山和慶(指揮)が本編で出演および演奏を行っています。
同映画は1月7日から全国ロードショー中です。上映劇場一覧など、映画の最新情報は『カルテット!』の公式サイトをご覧ください。