カメラータの1月新譜(12月25日発売)2タイトルをご紹介いたします。
1枚目は『ライヴ・イン・ジャパン 2010/ダナイローヴァ、フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”』。2010年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団初の女性コンサートマスターに就任したアルベナ・ダナイローヴァ(ヴァイオリン)のデビュー盤。就任直後、ウィーン・フィルの精鋭たちを集めたアンサンブル、フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”と共に来日し、その卓越した演奏を日本で初披露しました。このアルバムはそのコンサートの音源を収めたものです。ダナイローヴァの巧みなテクニックと歌心にあふれるヴァイオリンは、今後のウィーン・フィルを牽引するにふさわしい見事な演奏で、会場の聴衆を魅了しました。また、カップリングには、チェロとオーケストラに編曲されたシューベルトの「音楽に寄す」、さらに「ウィーン・フィルの真骨頂」ともいうべきシュトラウスの名作2曲が収められています。最新技術の『HRカッティング』による高音質CDで、本場ウィーンの響きをお聴きください。
2枚目は『ミロシュ・ボク:クレド』。ミロシュ・ボクは、チェコの孤高の作曲家、ピアニスト、指揮者として活躍する奇才。共産党政権時代に表現の自由を奪われ、音楽家としての活動を虐げられていたボクの音楽は、苦しみや悲しみを乗り越え、喜びや感謝、平和への祈りが込められています。人類愛、世界平和的スケール感で奏でられる大編成の音楽は、大きなエネルギーとなって聴き手の心へと伝わり、勇気や希望、そして安らぎを与えます。ラデク・バボラーク(元ベルリン・フィル)、オンジェイ・ロスコヴェッツ(チェコ・フィル)、マレク・ズヴォラーネク(プラハ放送響)など、一流の演奏家たちが共演する超必聴音源。「祈り」の音楽がここにあります。「時代を超え、民族を超え、世代を超えて、耳を傾ける者すべての心と魂に語りかける」と音楽評論家、諸石幸生氏からも激賞されたアルバムです。
年内のカメラータ・トウキョウからの新譜リリースはこれで最後になります。来たる2012年もカメラータが企画/制作するCDおよびコンサートにご注目くださいますようお願い申し上げます。