2011年12月アーカイブ

 カメラータの1月新譜(12月25日発売)2タイトルをご紹介いたします。

CMCD-28255 1枚目は『ライヴ・イン・ジャパン 2010/ダナイローヴァ、フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”』。2010年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団初の女性コンサートマスターに就任したアルベナ・ダナイローヴァ(ヴァイオリン)のデビュー盤。就任直後、ウィーン・フィルの精鋭たちを集めたアンサンブル、フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”と共に来日し、その卓越した演奏を日本で初披露しました。このアルバムはそのコンサートの音源を収めたものです。ダナイローヴァの巧みなテクニックと歌心にあふれるヴァイオリンは、今後のウィーン・フィルを牽引するにふさわしい見事な演奏で、会場の聴衆を魅了しました。また、カップリングには、チェロとオーケストラに編曲されたシューベルトの「音楽に寄す」、さらに「ウィーン・フィルの真骨頂」ともいうべきシュトラウスの名作2曲が収められています。最新技術の『HRカッティング』による高音質CDで、本場ウィーンの響きをお聴きください。

CMCD-28254 2枚目は『ミロシュ・ボク:クレド』ミロシュ・ボクは、チェコの孤高の作曲家、ピアニスト、指揮者として活躍する奇才。共産党政権時代に表現の自由を奪われ、音楽家としての活動を虐げられていたボクの音楽は、苦しみや悲しみを乗り越え、喜びや感謝、平和への祈りが込められています。人類愛、世界平和的スケール感で奏でられる大編成の音楽は、大きなエネルギーとなって聴き手の心へと伝わり、勇気や希望、そして安らぎを与えます。ラデク・バボラーク(元ベルリン・フィル)、オンジェイ・ロスコヴェッツ(チェコ・フィル)、マレク・ズヴォラーネク(プラハ放送響)など、一流の演奏家たちが共演する超必聴音源。「祈り」の音楽がここにあります。「時代を超え、民族を超え、世代を超えて、耳を傾ける者すべての心と魂に語りかける」と音楽評論家、諸石幸生氏からも激賞されたアルバムです。

 年内のカメラータ・トウキョウからの新譜リリースはこれで最後になります。来たる2012年もカメラータが企画/制作するCDおよびコンサートにご注目くださいますようお願い申し上げます。

 師走の候、ますます御清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、まことに勝手ながら、弊社は2011年12月29日(木)から2012年1月4日(水)を年末年始休業とさせていただきます。これに伴いまして、弊社の各業務も以下の通りお休みとなります。よろしくご了承のほどをお願いいたします。

●CDショップ様からの弊社へのオーダー受付
 12月28日(水) 11:30まで受付分 ⇒ 12月28日(水)の出荷
 12月28日(水) 18:00まで受付分 ⇒ 12月29日(木)の出荷
※九州、北海道は年明けの納品となります。
※上記以降、弊社休業中のオーダー分は2012年1月5日(木)からの出荷となり、同日から通常の注文受付・出荷体勢となります。

●弊社ホームページでのCDご購入受付
 12月28日(水)18:00まで受付分 ⇒新年1月6日(金)から発送開始

 来年も変らぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

HQMG-20061HQMG-20062HQMG-20063HQMG-20064HQMG-20065

HQMG-20066HQMG-20067HQMG-20068HQMG-20069HQMG-20070


 リッチなサウンド・コンテンツを扱いやすいDRMフリーで配信し、ハイエンド・オーディオ・ファンからPCで音楽を楽しむリスナーまで、各方面から注目を集めている高音質音楽データ配信サービス。3月から新たにラインナップに加わった「HQM GREENシリーズ」の12月分(第48回)配信が12月24日より開始されました。

 「HQM GREENシリーズ」は、1980年代〜2000年代初頭に録音されたCD規格(サンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bit)の名演奏を、より高音質化(サンプリング周波数176.4kHz、または、88.2kHZ、量子化ビット数24bitに変換)した音楽データのアーカイヴを作成・配信することを目的として、音楽配信サイト「HQMストア」を運営する株式会社クリプトンカメラータ・トウキョウが検証を重ね、ビクター クリエイティブメディア株式会社の協力を得て実現したものです。
 高音質化に際しては、演奏家やレコード・プロデューサー、エンジニア等、原音を知る音楽関係者も納得する方式として知られる、日本ビクターのK2プロッセッシング技術を基に、同技術の開発者である桑岡俊治氏がさらに発展させたシステムを使用しています。
 今回の配信は以下の10タイトルです。各方面から絶賛されたハイクオリティーなサウンドが、CDとほぼ同じお値段でお楽しみいただけます。ぜひお試しください。

●ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調/アイヒホルン&リンツ・ブルックナー管弦楽団(HQMG-20061)
●J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番&三重協奏曲(HQMG-20062)
●チャイコフスキー:ヴァイオリンのための作品集/カリーン・アダム(HQMG-20063)
●モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581/クルーゼル:クラリネット四重奏曲 第1番 変ホ長調 作品2(HQMG-20064)
●フルート四重奏によるモーツァルト『魔笛』/シュルツ&ウィーン弦楽四重奏団(HQMG-20065)
●ブラームス:弦楽五重奏曲集/ウィーン・フィルハーモニア弦楽五重奏団(HQMG-20066)
●J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)/ウェルナー・ヒンク(HQMG-20067)
●フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ/カリーン&ドリス・アダム(HQMG-20068)
●ラヴェル:マ・メール・ロワ─4手のためのピアノ作品集/モレッティ&オリヴィエロ(HQMG-20069)
●フォー・ウォールズ…高橋アキ プレイズ ジョン・ケージ(HQMG-20070)

 カメラータの1月新譜(12月20日発売)3タイトルをご紹介いたします。

CMCD-10008〜16 1枚目は『ブルックナー:交響曲選集/クルト・アイヒホルン』(CMCD-10008〜16)です。1991年、巨匠クルト・アイヒホルン(指揮)とリンツ・ブルックナー管弦楽団を迎えてスタートしたカメラータ・トウキョウのブルックナー:交響曲レコーディング・プロジェクトによって制作された『ブルックナー:交響曲選集』を、この度装いを新たに再リリースしました。当アルバムは、これまでのCDスペックのマスター・テープから176.4kHz/24bitの高解像度マスターを新たに作成、先月リリースされた『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集/ウェルナー・ヒンク&遠山慶子』(CMCD-10003〜7)でも採用され高い評価を得ているビクタークリエイティブメディア株式会社が開発した高解像度マスターをCDへダイレクトにカッティングする最新技術、『HR(ハイレゾリューション)カッティング』を導入することで、従来のCDと比べより高解像度なCDの製作を実現しました。
 この『HRカッティング』でよみがえった高音質な9枚組のCDに、W.キャラガンやJ.A.フィリップスなど、著名なブルックナー研究家/校訂者が書き下ろした解説、多数の譜例、資料等を掲載した130ページを越える豪華解説書に加え、キャラガン校訂による交響曲第2番のセッション録音風景と抄訳、アイヒホルンにより一部変更された交響曲第2番の終楽章別録音を収録した特典CDを含む豪華仕様となっております。
 また、購入特典といたしまして、交響曲 第9番 第2楽章の録音風景を収録した特典動画のダウンロードIDをプレゼントいたします(※動画の視聴にはインターネット回線およびPCが必要となります)。

CMCD-28246 2枚目は『吉松 隆:夢詠み/吉村七重』。2009年の映画『ヴィヨンの妻』、2012年にはNHKの大河ドラマ『平清盛』の音楽を担当する作曲家、吉松隆が、二十絃箏の第一人者、吉村七重と再び共演した最新作です。タイトル曲の「夢詠み」は大河ドラマの「紀行」コーナーでも流れる美しいメロディーの作品です。吉松と吉村が20本の絃で描く音の宇宙は、“邦楽”という枠組みを超えリスナーの心に幻想的に響きます。
 なお、今回も前作『すばるの七ツ』(28CM-578)と同様、ジャケットの表紙デザインは吉松隆自身が手がけました。

CMCD-28253〜6 3枚目は『北ドイツのバロック・オルガン名作集〜スヴェーリンクからバッハまで/松居直美』(CMCD-28253)です。前作『ライプツィヒ時代のバッハ~後期オルガン作品集』(CMCD-28223)でも高い評価を得た日本を代表するオルガニスト、松居直美が北ドイツを中心に活躍した5人の作曲家のオルガン作品を収録した最新作。スヴェーリンクに始まり、その弟子シャイト、さらに孫弟子ラインケンとブクステフーデを経て、ヨハン・セバスティアン・バッハに至る、北ドイツのバロック・オルガンの名作が収められたアルバムです。スケールの大きなオルガンの音をあますところなく捕らえた録音にも注目です。

 なお、今月は25日にも2タイトルの新譜がリリースされる予定です。こちらの方にもご期待ください。

RAA 2011 この度、2010年度『西村 朗:オーケストラのための〈蘇莫者(そまくしゃ)〉』(CMCD-28199)に続き2011年度『團伊玖磨:歌曲集「マレー乙女の歌へる」』(CMCD-20107〜8)にて『レコード・アカデミー賞』を受賞した事を記念し、カメラータ・トウキョウのオンラインストア限定特別割引セールを実施いたします。
 期間中は、カメラータ・トウキョウのホームページ上で販売している商品を¥2,800以上お買い上げで一律5%割引にて販売いたします。
※対象CDはカメラータ・トウキョウが発売するCDに限らせていただきます。
※CD代金の他に別途代引き手数料¥315が必要となります。送料は無料です。

セール期間:2011年12月20日〜2012年3月10日迄
カメラータ・トウキョウのホームページからご注文の場合
 『決済』画面、通信事項に下記『割引コード』<を明記ください。
メールまたはFAXでご注文の場合
 ご希望商品、送付先、お名前など必要事項を記入のうえ、『割引コード』を明記ください。

★割引コード:『アカデミー賞記念セール2012』

RAA 2011CMCD-20107~8 このたび、2011年度 第49回「レコード・アカデミー賞」(音楽之友社主催)におきまして、CD『團伊玖磨:歌曲集「マレー乙女の歌へる」/永井和子、大和田葉子、小谷彩子』(CMCD-20107~8)が【声楽曲部門】にて選出されました。
 本アルバムは没後10年を迎えた作曲家、團伊玖磨を偲び、追善特別企画として、2002年の追悼演奏会で上演された團の『マレー乙女の歌へる』を2枚のディスクにライヴ収録したタイトルです。『マレー乙女…』は、團が何度もの推敲を重ね完成させた長大な歌曲集で、最晩年の力作です。
 本アルバムではひとりの少女が大人の女性へと成長する様子を永井和子(メゾ・ソプラノ)、大和田葉子(フルート)、小谷彩子(ピアノ)の3人の女性演奏家たちが完成度の高い演奏で表現し、発売直後の『レコード芸術』6月号でも、畑中良輔氏、喜多尾道冬氏からの絶賛とともに【特選盤】に選ばれました。
 「レコード・アカデミー賞」に関する詳細情報は、本日20日発売の『レコード芸術』1月号(音楽之友社/12月20日発売)に掲載されます。こちらもどうぞご注目ください。

 日本の音楽界を代表する作曲家のひとり、三木稔氏が12月8日に逝去されました。81歳でした。

 三木氏は1930年徳島市生まれ。東京芸術大学卒。在学中、池内友次郎・伊福部昭に師事しました。「日本史オペラ9連作」として、37年の年月をかけたライフワークである『春琴抄』『あだ』『じょうるり』『ワカヒメ』『静と義経』『隅田川+くさびら』『源氏物語』『愛怨』『幸せのパゴダ』を次々と発表し、音楽を通じ日本史各時代の精神に迫りました。
 1964年に創立した日本音楽集団では音楽監督としても活動、『ダンス・コンセルタント』『わ』『巨火』『コンチェルト・レクイエム』など多くの作品を送りだしました。また1979年に弊社からリリースされた4枚組のLPアルバム『野坂恵子・三木稔/二十絃箏の世界』では芸術祭優秀賞を受賞しました。
 管弦楽作品では、中国琵琶のシズカ楊静(ヤン・ジン)とオーケストラによる『琵琶協奏曲』や、邦楽器とオーケストラを結ぶ大作『鳳凰三連』(序の曲・破の曲・急の曲)などを発表。これらの作品は日本のみならず世界各地でもたびたび上演されました。
 ほかにも歌曲集『のはらうた』『ベロ出しチョンマ』『レクイエム』『もぐらの物語』などの合唱作品、映画音楽では『愛のコリーダ』などを発表するなど、幅広いフィールドで作品を発表しつづけました。
 1991年に徳島県文化賞、1994年に紫綬褒章、2000年に旭日小授章を受章。2007年によんでん芸術文化賞、2009年に福岡アジア文化賞の芸術・文化賞(日本人で初受賞)を受賞するなど、三木氏の精力的な作曲活動は各方面から高く評価されました。

 弊社スタッフ一同、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

[カメラータ・トウキョウの三木稔ディスコグラフィー]
琵琶協奏曲/三木 稔 選集 VII(CMCD-28036)
レクイエム、もぐらの歌/三木 稔 選集 VI(30CM-529)
オペラ「ワカヒメ」(作・台本:なかにし礼)/三木 稔 選集 V(30CM-443〜4)
鳳凰三連/三木 稔 選集 IV(15CM-223〜4)
「のはらうた」「ベロ出しチョンマ」/三木 稔 選集 III(28CM-143)
コンチェルト・レクイエム/三木 稔 選集 II(CMCD-50015)
〈四季〉ダンス・コンセルタント/三木 稔 選集 I(CMCD-50002)
竹籟五章/三橋貴風[尺八](30CM-303)
タクシーム/吉村七重[二十絃箏](25CM-208)

■その他の作品、楽譜などに関する情報は三木稔氏の公式ページでご覧になれます。

 クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)&ゲロルト・フーバー(ピアノ)の2人が、今朝中部国際空港に無事到着しました。現在欧州で名実ともにナンバー・ワンのバリトン歌手のリサイタルをこの機会に是非お楽しみ下さいませ。
2011年
12月3日(土) 名古屋 電気文化会館ザ・コンサートホール[プログラムA]
12月5日(日) 東 京 王子ホール[プログラムA](※完売)
12月7日(水) 東 京 王子ホール[プログラムB]
12月9日(金) 東 京 トッパンホール[プログラムA]

■詳しくはコンサートのページをご覧ください。

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