4月25日に発売されましたカール・ライスターの最新盤、『カール・ライスター プレイズ 西村 朗』(CMCD-28221)が『レコード芸術』6月号「新譜月評」のコーナーにて【特選盤】に選ばれました。
誌面では、佐野光司氏から「(〈カヴィラ[天界の鳥]〉は)音響の運動より、音響そのものへの眼差しがオーケストラにあり、クラリネットはそこから飛翔する、まさしく鳥のように自在な運動をする。西村のクラリネット作品の傑作である(中略)」と、長木誠司氏からは「(ライスターの)引き締まった音色の深みから出てくる悠然とした音楽には、いっそう磨きがかけられて、ちょっと神がかり的な峻厳さが認められる」と、高い評価をいただきました。
同じく團伊玖磨の歌曲集『團伊玖磨:歌曲集「マレー乙女の歌へる」/永井和子、大和田葉子、小谷彩子』(CMCD-20107~8)も【特選盤】に選ばれました。
誌面では畑中良輔氏から「ここでの永井和子の名唱、大和田葉子のフルート、小谷彩子の精緻なピアノ、この3人の共演の、水も漏らさぬ見事な解釈と演奏が聴く者を捉えて離さない」と評価され、喜多尾道冬氏からは、「(永井の歌唱は)音符は身体の一部となるほど血肉化され、身体自身が声と言葉となって歌い出してると言えるほどだ。(中略)小谷のピアノは一貫してクール。(中略)大和田のフルートは広々とした空気感と清涼感が好ましい」と、高い評価をいただきました。