2011年4月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

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 カメラータの5月新譜(4月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-28221 1枚目は『カール・ライスター プレイズ 西村 朗』(CMCD-28221)。現代最高のクラリネット奏者、カール・ライスターが現代作品を収めたアルバムを完成させました。現代日本作曲界を牽引する西村朗が、ライスターの完璧な演奏にインスピレーションを得て3つの異なる編成による作品を作曲。名手ライスターのテクニック、繊細な表現力、並外れた集中力で、西村の難曲が見事な完成度で演奏されます。ライプツィヒ弦楽四重奏団飯森範親(指揮)&ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団もぴったりと息のあった演奏を披露し、ライスターの名演をさらに盛り立てます。ここに収められた作品と演奏は、西村朗とカール・ライスターとの相互への心からの尊敬と音楽への敬意が見事に結実したアルバムです。

CMCD-20107~8 2枚目は『團伊玖磨:歌曲集「マレー乙女の歌へる」/永井和子、大和田葉子、小谷彩子』(CMCD-20107~8)。没後10年を迎えた作曲家、團伊玖磨を偲び、追善特別企画として、2002年の追悼演奏会で上演された團の『マレー乙女の歌へる』を2枚のディスクにライヴ収録しました。本作品は、團が数度の推敲を重ね完成させた長大な歌曲集で、最晩年の力作です。小編成によるオペラ的作品とも言える本作は、ひとりの少女が大人の女性へと成長する様子を永井和子(メゾ・ソプラノ)、大和田葉子(フルート)、小谷彩子(ピアノ)の3人の女性演奏家たちが鮮やかに表現します。完成度の高い演奏を、会場のリアルな雰囲気とともに臨場感たっぷりとお届けする歴史的貴重音源です。

CMCD-20109~10 3枚目は『リスト:二重奏曲(ソナタ)〜ヴァイオリンとピアノのための作品全集/マウロ・トルトレッリ、コスタンティーノ・カテーナ』(CMCD-20109~10)。今年(2011年)はフランツ・リスト生誕200年となる年。リストには数多くの優れたピアノ作品がありますが、ヴァイオリンとピアノのための作品が存在することは、あまり知られてはいません。本アルバムでは、リストによるヴァイオリンとピアノのための全作品を2枚のディスクに収めました。特に1963年に楽譜が発見された二重奏曲(ソナタ)は必聴で、ショパンのマズルカやポーランド民謡の旋律がモチーフとなり、リストらしい詩情豊かな旋律、そして超絶技巧的要素が加味され、ヴァイオリニストとピアニスト双方に高い技術と音楽性が求められる作品です。マウロ・トルトレッリ(ヴァイオリン)とコスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)による、ピアノ作品とはひと味異なるリストのヴァイオリン作品の魅力をお聴きください。

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