カメラータの4月新譜(3月25日発売)は2タイトルです。
1枚目は『ベル・エポックのフルート音楽/榎田雅祥、蒲生祥子』(CMCD-28234)。1855年から始まり1951年に幕を閉じたルイ・ロット工房。約100年間に製造されたフルートは数が少ないため希少価値が高く、また、その優雅で甘美な音色は多くの愛好者に認められています。本アルバムで使用されたルイ・ロットは1886年製。アルバムに収録された名曲が書かれた年代と、まさに同時期に製作された楽器により、タファネル、フォーレ、シャミナード、ゴベールなどの有名曲が演奏されます。元大阪フィルハーモニー管弦楽団首席奏者、榎田雅祥がお届けするルイ・ロットによる優雅なフルート音楽。多くの方に愛聴いただけるフルート名曲集です。
2枚目は『ライプツィヒ時代のバッハ〜後期オルガン作品集/松居直美』(CMCD-28223)。日本を代表するオルガニスト松居直美の最新アルバムは、ドイツの名オルガン製作者ヨハン・ヨアヒム・ワーグナーによるオルガンで演奏するJ.S.バッハ作品集です。ノルウェー第3の都市トロンハイムに建つ壮麗なニーダロス大聖堂のバロック様式オルガンは、18世紀中頃に製作された名オルガン。バッハ後期に作曲されたオルガンの名曲が名オルガンの荘厳な音色で大聖堂に響き渡ります。オルガニストとしてさらに円熟味を増した松居直美の演奏は、聴き手の心に神聖な光を投じます。一つ一つの繊細な音を失うことなくオルガンのスケール感を捉えた録音にもご注目ください。