カメラータの2月新譜(1月26日発売)4タイトルをご紹介いたします。
1枚目は『ミヨー:屋根の上の牛〜4手のためのピアノ作品集/モレッティ、オリヴィエロ』(CMCD-28226)。すでにカメラータから『ラヴェル:マ・メール・ロワ─4手のためのピアノ作品集』(CMCD-28119)をリリースしているイタリアのピアニスト、マウリツィオ・モレッティとアンジェラ・オリヴィエロによる連弾アルバムの第2弾です。第1作目のアルバムでも使用されたイタリアが生み出した名器ファツィオーリが、今回も豊かな響きに恵まれた歴史的建造物内で素晴らしい音色を聞かせてくれます。4手の作品の中でも人気の高いフォーレの組曲「ドリー」やドビュッシーの小組曲など、全作品がフランスの作曲家によるもの。モレッティ&オリヴィエロの華麗なる演奏とファツィオーリの響きが融合し、極上のピアノ・デュオ・アルバムが完成しました。
2枚目は『ウェーバー:交響曲 第1番、第2番、ホルンのための小協奏曲 作品45 他/シェレンベルガー、ドール、ミュンヘン放送管弦楽団』(CMCD-28215)。現在、世界を代表するホルン奏者のひとりシュテファン・ドール(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席ソロ奏者)と元ベルリン・フィル首席オーボエ奏者であり、現在は指揮者として精力的に活動中のハンスイェルク・シェレンベルガーとの豪華共演アルバムです。ウェーバーの交響曲2曲に、ホルンとオーボエをそれぞれメイン楽器とした小協奏曲を収録。安定感のある演奏で定評のあるミュンヘン放送交響楽団をバックに、ドールの躍動感あふれるホルンが輝き、名手シェレンベルガーの巧みなオーボエと指揮が、ウェーバーの作品を色彩豊かに、生き生きとよみがえらせます。
3枚目は『シューマン:夜曲集〜ドイツ・ロマン派の光と影/四戸世紀、アントニー・シピリ』(CMCD-28225)。読売日本交響楽団首席クラリネット奏者、四戸世紀によるロマン派の知られざる名曲アルバムです。精緻な技術と美しい音色、そして繊細な表現力で定評のある四戸が、これまでに出会った数々の名曲の中から、「これぞ!」という作品を選曲し収録。アントニー・シピリの詩情豊かなピアノと四戸のクラリネットと重なりあい、さらなる輝きを放ち、聴き手をロマンティックな音の世界へと誘います。2011年春には読響を退団し、ソリストとしてますますの活躍が期待される四戸世紀の記念的名盤です。
最後は『バッハ:トッカータ集/エディット・ピヒト=アクセンフェルト未発売音源集 2』(CMCD-99058)。偉大な鍵盤奏者であり、教育者としても20世紀の音楽界に大きな足跡を遺したエディット・ピヒト=アクセンフェルト。先月リリースされ各方面で話題となっている『バッハ:チェンバロ作品集』(CMCD-99057)に続くピヒト=アクセンフェルトの秘蔵音源発掘シリーズの第2弾です。本アルバムは1990年4月にウィーンで録音された7つのトッカータを収録。偉大な音楽家が遺した貴重な録音は、いつの時代もその輝きを失うことはありません。
また、先月と同様に再リリース企画《エディット・ピヒト=アクセンフェルトの芸術》シリーズの第2弾として、J.S.バッハの『フランス組曲全曲』、『インヴェンションとシンフォニア』、『ゴルトベルク変奏曲』をお求めやすいお値段で同時リリースいたしました。こちらも併せてお聴きください。