カメラータの12月新譜(11月25日発売)は4タイトルです。
1枚目は『ハイセ&ゲーゼ(ゲーダ):室内楽作品集〜デンマーク作曲家たちの名作集/コンツ、フォゥグ、浦田』(CMCD-28228)。先月リリースされた『ショパン:フルート三重奏曲 作品8(原曲:ピアノ三重奏曲)』(CMCD-28220)も好評だったヨァゲン・フォゥグ(チェロ)とフォゥグ・浦田陽子(ピアノ)夫妻がクリストフ・コンツ(ヴァイオリン)を迎えてお送りするアルバムです。メンデルスゾーンの後継者としても活躍し、またグリーグやニールセンも弟子にもつニルス・ヴィルヘルム・ゲーダのピアノ三重奏曲を2曲と、同郷のピーダ・アーノル・ハイセのチェロ・ソナタをカップリング。デンマークのロマン派の音楽を存分にお聴きいただける貴重な1枚です。
2枚目は『スクリャービン:マズルカ全集/ボリス・ベクテレフ』(CMCD-28222)。スクリャービンがほぼ生涯を通じて作曲し続けたジャンル=マズルカの全集です。ショパンの影響を感じる若き日の作品から、少しずつ神秘性を漂わせていく中期から後期の作品まで、まさにスクリャービンの足跡をたどるアルバムです。スクリャービンの演奏をライフワークとするボリス・ベクテレフによる叙情性と神秘性にあふれるスクリャービンの世界をたっぷりとお聴きください。
3枚目は『ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 作品95・130・133/132・135/上海クァルテット』(CMCD-20105~6)。2005年にスタートした上海クァルテットの「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲収録プロジェクト」の完結記念盤です。最終盤にふさわしく、後期の名作5作品を豪華2枚組でお届けします。
4枚目は『ドイツ人作曲家たちのハープ・ソロ作品集〜バロックから現代まで/マルギット=アナ・シュース』(CAMP-8017)。オーボエ奏者として、そして最近では指揮者としても活躍するハンスイェルク・シェレンベルガーのレーベル、「カンパネラ・ムジカ」からの最新作です。音楽が時代を越えて語るべき内容は何か、それをどのようにしてハープで実際に演奏できるか──というコンセプトのもと、オリジナル・ハープ作品からアレンジ作品まで、ハープの魅力、そして音楽の偉大さをハープで伝えられる作品を選曲。すでに「カンパネラ・ムジカ」から多数のアルバムをリリースしているマルギット=アナ・シュースによる美しいハープの音色を収めたソロ・アルバムです。