カメラータの11月新譜(10月25日発売)は3タイトルです。
1枚目は『ショパン:フルート三重奏曲 作品8(原曲:ピアノ三重奏曲)/アウアー、フォゥグ、浦田』(CMCD-28220)。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の若き首席フルート奏者として人気急上昇中のワルター・アウアーが、トリオ作品のアルバムを完成させました。自らアレンジしたショパンの三重奏曲(原曲:ピアノ三重奏曲)にフランセとディヒラーのフルート三重奏曲をカップリングした大変珍しい選曲。すでにカメラータからウィーン・ピアノ五重奏団としてCDをリリースしているヨァゲン・フォゥグ(チェロ)とフォゥグ・浦田陽子(ピアノ)の好サポートを受け、透明感あふれる美しい音色で奏でられるレアな作品を収めた本アルバムは、アウアーのフルーティストとしての高い資質を聴くことのできる必聴の1枚です。
2枚目は『20世紀のフルート名作集/シュルツ、コックス』(CMCD-28180)。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者ヴォルフガング・シュルツ5年ぶりのソロ・アルバム。これは、2002年にピアニスト、アドリアン・コックスと共演したアルバム『牧神の午後への前奏曲』の第2弾とも言えるアルバムです。世界最高のフルート奏者の一人としてその名を知られるシュルツの完璧なテクニックと明るく、美しく、そして温かみあふれるフルートの音色は、多くの人を魅了します。本アルバムでは、コックスの好サポートにより、シュルツのフルートがプロコフィエフ、マルティヌー、ヒンデミット等の名作品を格調高く、そしてシャープに披露します。
3枚目は『グリュンフェルト:華麗なるピアノ作品集/ドリス・アダム』(CMCD-28218)。19世紀末にヴィルトゥオーゾ・ピアニスト兼作曲家として活躍したアルフレッド・グリュンフェルトの華麗なピアノ作品を収めました。ピアニストの優れたテクニックと豊かな音楽性を存分に堪能できる、いずれも華やかな作品ばかりで、新たなコンサート・ピースとしても貴重なアルバムとなることでしょう。ウィーンを拠点に活躍するピアニスト、ドリス・アダムの流麗な演奏で19世紀末ウィーンで親しまれたグリュンフェルトの華麗なるピアノ作品をお聴きください。