カメラータの10月新譜(9月25日発売)は3タイトルです。
1枚目は『ロマンティック・ドビュッシー/青柳いづみこ』(CMCD-28216)。ピアニスト、青柳いづみこのライフワークであるドビュッシーの最新アルバムです。「ピアノのために」や「ベルガマスク組曲」などの有名な作品を含む小品をセレクトし収録しました。青柳いづみこの素晴らしいピアニズムで、ロマンティックなドビュッシーの作品を堪能する心躍るアルバムです。
2枚目は『ヌルシンハ[人獅子]……西村 朗 室内楽作品集【西村 朗 作品集 14】』(CMCD-28217)。2002年の9月に発売され、第57回芸術祭のレコード部門にて【大賞】を受賞した『エイヴィアン[鳥]』から10年。西村 朗があらたに書き上げた弦楽四重奏曲 第4番は、ヌルシンハ(人獅子)の物語をテーマにしたストーリー性あふれる作品です。アルディッティ弦楽四重奏団の卓越した表現力で、物語ヌルシンハがドラマティックに展開します。そのほかに、2009年に作曲された独奏マリンバのための〈愛の三つの断片〉、マリンバと弦楽四重奏のための〈繭〉をカップリング。アルディッティ弦楽四重奏団による完璧な演奏はまさに必聴です。
3枚目は『明治・大正・昭和の名曲を集めて〜日本のうた近代史/藍川由美』(CMCD-99055)。 今年(2010年)にデビュー30周年を迎えるソプラノ、藍川由美による初のベスト盤です。歌詞に秘められた作詞家の心情、メロディーやハーモニーに聴くことのできる西洋音楽の影響──明治から大正、昭和へかけて生まれた多くの日本のうたには、日本の歴史を見ることができます。藍川自身による詳細な解説、全曲の歌詞を掲載したライナー・ノーツを添付し、美麗紙ジャケット仕様ながらお手ごろな価格設定で「日本のうた」入門編としてもお楽しみいただけます。
ボーナストラックとして、今年春の新録「ああ人生に涙あり」(『水戸黄門』主題歌)の完全版、藍川のピアノ弾き歌いによる「汚れっちまった悲しみに」(詩:中原中也/作曲:木下忠司)など4曲を追加収録しました。