2010年7月アーカイブ

 カメラータの8月新譜(7月25日発売)は3タイトルです。

CMCD-28219 1枚目は『オーボエ・ソナタ名曲集/インデアミューレ、ブリツィ』(CMCD-28219)。オーボエ奏者の第一人者、トーマス・インデアミューレの最新作となる本アルバムは、タイトル通りヘンデル、ヴィヴァルディ、C.P.E.バッハのオーボエ・ソナタから特に人気の高い作品を収録しました。格調高い音色を紡ぎだすインデアミューレの演奏を、これまでにも共演をかさねてきたクラウディオ・ブリツィのクラヴィオルガンが盛り立てます。音色豊かなクラヴィオルガンの特徴を活かし、インデアミューレのオーボエにさらなる彩りを添えます。バロック時代の薫り立つオーボエ・ソナタ名曲集です。

CMCD-20103〜4 2枚目は『J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ版)/ルカ・ラニエリ』(CMCD-20103〜4)。ヴィオラの独奏曲としても名高いバッハの無伴奏チェロ組曲を、イタリアを中心に活動する弦楽アンサンブル「イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ」のメンバー、ルカ・ラニエリのヴィオラで全曲収録しました。イタリアらしい歌心を存分に発揮したラニエリの演奏と相まって、優雅に、そして艶のある音色で奏でられます。

CMCD-99056 3枚目は『フロム・ア・バード/ジョン・ウィリアムス』(CMCD-99056)。50年以上のキャリアを誇るギター界の巨匠、ジョン・ウィリアムス。2009年に自身のレーベルからの第1弾CDとして発売され、日本国内でも発売が待ち望まれていた本アルバムを直輸入、日本語解説付き(解説:濱田滋郎)でリリースしました。衰えることのない音楽への情熱と創作意欲、そして巧みなテクニックから発せられる音の輝き。本人が書き下ろした自作曲と、自身で編曲したアイルランド民謡を中心に収録された本作は“キング・オブ・ギター”の名にふさわしい内容といえるでしょう。

 なお、『オーボエ・ソナタ名曲集』と『フロム・ア・バード』の2枚は『レコード芸術』2010年8月号の「New Disc Collection」のコーナーでもレヴューされています。こちらもぜひご覧ください。

CMCD-28206 6月25日に発売されましたパノハ弦楽四重奏団の最新盤、『ドヴォルジャーク:弦楽四重奏のための「糸杉」B.152、弦楽四重奏曲 第13番 ト長調 作品106/パノハ弦楽四重奏団』(CMCD-28206)が『レコード芸術』8月号「新譜月評」のコーナーにて【特選盤】に選ばれました。誌面では、高橋昭氏から、「パノハ四重奏団は以前から音色の美しさで際立っているが、ここではそれが強弱、表情、テンポのこまやかな変化と結びついて作品の本質に迫っている。」と。大木正純氏からは、「チェコの繊細な民族性を示す歌い回しはまったく独特で、こればかりは文字通り、他の追随を許さない。最もボヘミア的という意味での、決定盤の登場と言えようか。」と、推薦いただきました。
 当盤は、7月21日発刊の毎日新聞夕刊『私の3枚』コーナーでも選出され、西原稔氏からは「心に染み入る名演」、梅津時比古氏からは「互いに相手にゆだねた自由な息づかいが、至福の時を連れてきてくれる。」と、紹介いただいております。

CMCD-20101〜2 同じく『レコード芸術』8月号、新譜月評コーナーにて、5月25日に発売されましたウェルナー・ヒンクの最新盤『J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)/ウェルナー・ヒンク』(CMCD-20101〜2)も【特選盤】に選ばれました。誌面では濱田滋郎氏から、「いわゆるウィーン的な優美さ、あたたかさは目に見えぬ血となって弦に、弓に通っているが、それに頼って甘くなってしまうことはない、技術的にも精神的にもたいへん高度な演奏が繰りひろげられていく」と評価され、那須田務氏からは、「ひたすら端正で美しい歌が紡がれる。多彩なアーティキュレーションによる語りではなく、基本的に自筆譜に従いながら、何よりも丁寧に歌うことを心がけた演奏といえる。(中略)ヨーロッパの伝統的なクラシカルの美学のあり方だ」と、その演奏を高く評価いただきました。

 リッチなサウンド・コンテンツを扱いやすいDRMフリーで配信し、ハイエンド・オーディオ・ファンからPCで音楽を楽しむリスナーまで、各方面から注目を集めている高音質音楽データ配信サービス。7月は15日から配信開始で2タイトルです。

HQMA-00016 1タイトル目は『バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻/エディット・ピヒト=アクセンフェルト』。20世紀の音楽界で活躍した世界的な鍵盤楽器奏者、エディット・ピヒト=アクセンフェルトによるHQMバッハ・アルバムの第2弾です。今回彼女が演奏しているのは、西洋音楽のなかでも最も主要な作品のひとつであり、しかも後世の作品に大きな影響を及ぼした「平均律クラヴィーア曲集」の第1巻。一見、何の変哲もない優しさに満ちた表情の奥には、楽譜の深い読みとそれを表現する強い意志が貫かれており、比類のない名演となっています。

★知性・感性・技術の調和が生み出す至高のバッハ

『バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻/エディット・ピヒト=アクセンフェルト』

●曲目:
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻「前奏曲とフーガ」
 第1番 ハ長調 BWV846〜第24番 ロ短調 BWV869
●演奏者:エディット・ピヒト=アクセンフェルト(チェンバロ)
●録音:1979年5月/埼玉
●フォーマット:FLACファイル形式(可逆圧縮オーディオファイル)/24bit/88.2kHz/DRMフリー
●商品番号:HQMA-00016(7月15日配信開始)


HQMA-00017 2タイトル目は『革命/オレイニチャク・ショパン・リサイタル』。1952年、ポーランドに生まれ、弱冠18歳でショパン・コンクールに入賞したヤーヌシュ・オレイニチャクは、演奏はもちろんのこと、映画やテレビにもショパン役で出演するなど、現在ショパンを語る上で欠かせない演奏家のひとり。映画『戦場のピアニスト』(2002年)の劇中音楽を担当し、話題を集めたのも記憶に新しいところ。そんな彼が26歳の時に録音したショパン・アルバムは、若さ輝く快演でショパンの真髄を聴かせてくれます。

★ポーランドが生んだショパンの名手、若き日の快演

『革命/オレイニチャク・ショパン・リサイタル』

●曲目:
 F.ショパン:
 練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」/夜想曲 嬰ハ短調[遺作](レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ)
 ポロネーズ 変イ長調作品53「英雄」/スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20
 ワルツ 嬰ハ短調 作品64-2/マズルカ イ短調 作品17-4/バラード 第1番 ト短調 作品23
●演奏者:ヤーヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
●録音:1978年2〜3月/ポーランド
●フォーマット:FLACファイル形式(可逆圧縮オーディオファイル)/24bit/88.2kHz/DRMフリー
●商品番号:HQMA-00017(7月15日配信開始)


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