2010年1月アーカイブ

 カメラータの2月新譜(1月25日発売)は2タイトルです。

CMCD-28189 1枚目は『バッハへのオマージュ オルガン作品集〜バッハからプーランクまで/ブリツィ』(CMCD-28189)。オルガンやクラヴィオルガンを自在にあやつる奇才クラウディオ・ブリツィによるオルガン名作集。今回のアルバムではバッハのトッカータとフーガ ニ短調やコラールのほか、バッハのコラールをモチーフにしたメンデルスゾーンのソナタ、リストのバッハ(BACH)の名による作品、そしてバッハのオルガン曲の一節を冒頭に用いたプーランクの協奏曲など、まさにバッハへのオマージュ的作品を収録しました。南イタリア巡礼の地、サン・ジョヴァンニ・ロトンドに建てられた「聖ピオ・ダ・ピエトレルチーナ教会」のオルガンの荘厳な響きをお楽しみください。

CMCD-28211 2枚目は『ハイドン:チェロ協奏曲集/ミュラー、ザルツブルク・ソロイスツ、ケルシュバウム』(CMCD-28211)。ハイドンはチェロ協奏曲を3曲残していますが、このCDでは、その3曲より第1番と第2番、さらに「ハイドン作」と言われているVIIb:4を収録しました。録音の少ない幻のチェロ協奏曲を演奏するのは、ウィーン・アルティス弦楽四重奏団のメンバー、オトマール・ミュラー。彼の流麗な演奏をマルティン・ケルシュバウム(指揮)とザルツブルク・ソロイスツがしなやかにサポート。ハイドン・イヤーを締めくくるにふさわしいタイトルです。

 なお、両タイトルは『レコード芸術』2010年2月号の「New Disc Collection」のコーナーでもレヴューされています。こちらもぜひご覧ください。

CMCD-28193 昨年12月に発売されました高橋アキ(ピアノ)の最新盤、『シューベルト:ピアノ・ソナタ D.958 & D.959/高橋アキ』(CMCD-28193)が、『レコード芸術』2010年2月号の「新譜月評」のコーナーにて【特選盤】に選ばれました。誌面では、濱田滋郎氏から、「前作の感動をそのまま十分に、あるいは十二分に引き継いで、一流の……否、超一流の演奏芸術を味わわせる」と、那須田務氏からは、「ここでの高橋の演奏は滋味に富む。(中略)ゆったりとした左手のバスと愛らしい右手との対話がすばらしく、大きな愛を感じさせる感動的な演奏だ」と、それぞれ高評をいただいております。このCDは、同コーナーにおいて、神崎一雄氏より優秀録音にも選ばれております。

CMCD-28209CMCD-28199 また、同月に発売され、その高い演奏技術、他ではなかなか聴くことのできない選曲でも話題を集めている、ウィーン・フィルのトロンボーン奏者、イアン・バウスフィールドによるカメラータでのセカンド・アルバム、『ベートーヴェン&ブラームス:三重奏曲(トロンボーン版)/バウスフィールド、ヘーデンボルク、岡田』(CMCD-28209)、昨年12月に初演された西村 朗の新作『西村 朗:オーケストラのための〈蘇莫者(そまくしゃ)〉/大阪センチュリー交響楽団、沼尻竜典』(CMCD-28199)もそれぞれ同コーナーに掲載され、後者は【準特選盤】に選ばれ、佐野光司氏から、「音色彩の過程、音イヴェントの過程など、疑似雅楽的オーケストラ曲とも言えるが、決して雅楽の亜流となっていないところが、作曲者の力量であろう」と、ご紹介いただいております。また、同CDは石田善之氏より優秀録音にも選ばれました。

パノハ弦楽四重奏団●ハイビジョン クラシック倶楽部〜パノハ弦楽四重奏団 演奏会
[2009年12月5日/東京・トッパンホールにて収録]

【放送日】
 2010年1月21日(木)06:00〜06:55
 2010年1月28日(木)13:00〜13:55
 BS2「ハイビジョン クラシック倶楽部」(Bモード・ステレオ)

【曲目】
 未定

【演奏者】
 パノハ弦楽四重奏団

※放送日や内容については、予告なく変更になることがございます。あしからずご了承ください。

雑誌表紙 2009年6月より弊社が株式会社クリプトン(オーディオ・メーカー)と共同で行っている高音質音楽配信事業が、この度、『HiVi(ハイヴィ)』(株式会社 ステレオサウンド刊)の2010年2月号にて「第25回 HiViグランプリ2009」〈企画特別賞〉を受賞いたしました。誌面では、「デジタルファイル時代の本格的幕開きにふさわしい高音質と使い勝手を両立した新サービスが登場。DRMフリーという大英断を賞賛する」と、今まで日本にはなかった新しい音楽配信サービスを高く評価いただいております。

 また、高音質音楽配信サービス及びデータパッケージの発売及び開発・促進に対し、『AVレビュー』(株式会社 音元出版刊)12月号にて「ビジュアルグランプリ 2010」ピュアオーディオグランプリ〈特別賞〉を受賞。同じくハイビット・ハイサンプリング音楽ソフトへの取り組みを評価いただき、『オーディオアクセサリー』(株式会社 音元出版刊)135号にて「オーディオ銘機賞 2010」〈特別賞〉を受賞いたしました。

 現在、約20タイトルの音源を「HQMストア」にて配信中です。また、高音質音源をDVDデータ・ディスクとしても販売中。
 この新しい音楽の楽しみ方を是非お試しください!

高音質音楽配信「HQMストア」の詳細はこちらのリンクをごらんください。

モザイク・クァルテット●ハイビジョン クラシック倶楽部〜クラシック・アラカルト モザイク・クァルテット 演奏会
[2008年10月30日/東京・王子ホールにて収録]

【放送日】
 2010年1月22日(金)午後1:00〜1:55
 BS2「ハイビジョン クラシック倶楽部」(Bモード・ステレオ)

【曲目】
 シューベルト:弦楽四重奏曲 イ短調 作品29 D.804 から 第1楽章、第2楽章

【演奏者】
 モザイク・クァルテット

※放送日や内容については、予告なく変更になることがございます。あしからずご了承ください。

 遠山慶子ピアニスト 遠山慶子が、ウェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)と録音を続けてきた『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集』(全5枚)シリーズで、第51回 毎日芸術賞(毎日新聞社主催)を受賞いたしました。音楽評論家の大木正純氏より、「名匠コルトーの門を巣立ち、パリ・デビューから数えて40数年、内外におけるキャリアを通じて遠山慶子が築いた独自の境地は、他の追随を許さない」、ウェルナー・ヒンクとのデュオについても、「この至高のデュオは、円熟した対話の美しさと楽しさ、ピアノとヴァイオリンの絶妙な音色の調和が持ち味だが、何よりも、モーツァルトを奏でる2人の幸福感が、そのまま聴衆にいきいきと伝わるところに、最高の魅力がある」と紹介いただき、その演奏を高く評価されています。
 昨年10月25日にシリーズ最終盤となる『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集 V』(CMCD-28187)を発売。I〜IVの全5枚シリーズは大好評発売中です。

諸戸詩乃 11月25日にデビュー盤、『モーツァルト:ピアノ・ソナタ集』(CMCD-28188)を発売し、話題を集めている諸戸詩乃(ピアノ)のインタビュー記事が、1月6日発刊の読売新聞朝刊・文化欄『飛躍のひと』コーナーに掲載されました。
 紙面では、松本良一氏から、「技巧ばかり先走った凡庸な演奏家にならないためには、むやみに難曲にチャレンジするより、易しい曲を美しく弾くことが大事だと言われる。昨年末に出た、諸戸詩乃さんの弾くモーツァルトのピアノ・ソナタのCDは、そのお手本だ」と、その演奏を評し、諸戸自身も、「シンプルな曲なので、飾り立てたりお化粧したりできない。(中略)音楽には演奏する人の誠実さが表れる。祈るように敬虔な気持ちでピアノに向かいます」と、音楽に対する気持ちを語っています。
 また、音楽評論家の舩木篤也氏からも、「奇をてらわず、それでいて創意に満ちている」(2009年12月17日発刊読売新聞夕刊より)と、高評いただいております。

 諸戸詩乃は、2月に一時帰国し、同月14日にタワーレコード渋谷店にてインストア・イベントを開催する予定です。イベントの詳細は近日中にこのニュース・ページでもご案内いたします。日本での貴重な演奏機会を是非お見逃しなく!

過去のニュース