カメラータの2月新譜(1月25日発売)は2タイトルです。
1枚目は『バッハへのオマージュ オルガン作品集〜バッハからプーランクまで/ブリツィ』(CMCD-28189)。オルガンやクラヴィオルガンを自在にあやつる奇才クラウディオ・ブリツィによるオルガン名作集。今回のアルバムではバッハのトッカータとフーガ ニ短調やコラールのほか、バッハのコラールをモチーフにしたメンデルスゾーンのソナタ、リストのバッハ(BACH)の名による作品、そしてバッハのオルガン曲の一節を冒頭に用いたプーランクの協奏曲など、まさにバッハへのオマージュ的作品を収録しました。南イタリア巡礼の地、サン・ジョヴァンニ・ロトンドに建てられた「聖ピオ・ダ・ピエトレルチーナ教会」のオルガンの荘厳な響きをお楽しみください。
2枚目は『ハイドン:チェロ協奏曲集/ミュラー、ザルツブルク・ソロイスツ、ケルシュバウム』(CMCD-28211)。ハイドンはチェロ協奏曲を3曲残していますが、このCDでは、その3曲より第1番と第2番、さらに「ハイドン作」と言われているVIIb:4を収録しました。録音の少ない幻のチェロ協奏曲を演奏するのは、ウィーン・アルティス弦楽四重奏団のメンバー、オトマール・ミュラー。彼の流麗な演奏をマルティン・ケルシュバウム(指揮)とザルツブルク・ソロイスツがしなやかにサポート。ハイドン・イヤーを締めくくるにふさわしいタイトルです。
なお、両タイトルは『レコード芸術』2010年2月号の「New Disc Collection」のコーナーでもレヴューされています。こちらもぜひご覧ください。