1枚目は『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集 V/ウェルナー・ヒンク&遠山慶子』(CMCD-28187)。元ウィーン・フィルのコンサートマスター、ウェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)と、共に30年以上デュオを組み演奏してきた遠山慶子(ピアノ)。彼らは20年近く前からモーツァルトのヴァイオリン・ソナタの収録をスタートさせました。本アルバムはそのシリーズの完結盤で、マンハイム時代以降に作曲された作品を選び収録しました。まるで音楽で会話を楽しんでいるようなヒンク&遠山の魅力溢れる演奏をお楽しみください。
2枚目は『ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 「ラズモフスキー 第1番&第3番」/上海クァルテット』(CMCD-28169)。上海クァルテットによる「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲録音プロジェクト」も遂にクライマックスへと突入しました。全7枚をリリースする予定ですが、今回はその5枚目にあたります。本アルバムではベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中でも最もポピュラーな作品のひとつ、「ラズモフスキー」の1番&3番を収録しました。上海クァルテットらしい躍動感あふれる演奏により、新しいベートーヴェン像が浮かび上がってきます。
3枚目は『シューマン:ファンタジー/弓張美季』(CMCD-28198)。弓張美季(ピアノ)は、神戸に生まれ、幼少期に滞在したドイツでスタインウェイ・コンクールやドイツ青少年コンクールなどの様々なコンクールで1位、2位を含む入賞を果たし、さらにメニューイン音楽院、ジュリアード音楽院、マネス音楽院などで研鑽を積むなど、国際的なステージで活動してきたピアニストです。今回のアルバムでは、「アベッグ変奏曲」や「子供の情景」など、シューマンのピアノ作品集を新録音。情熱的でありまた繊細な部分も必要とされるシューマンの音楽を、優れた感覚で見事に演奏しています。