2009年6月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

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 カメラータの7月新譜(6月25日発売)は2タイトルです。

CMCD-28186 まず1枚目は『ハイドン:交響曲 第6番「朝」、第85番「王妃」、第97番/ウィーン・コンツェルト・フェライン,トゥルコヴィッチ』(CMCD-28186)。
 2009年=ハイドン・イヤーにふさわしく、“交響曲の父”と呼ばれるハイドンの交響曲作品を収めた1枚です。演奏はウィーン交響楽団のトップ・メンバーから成るウィーン・コンツェルト・フェライン。そしてこのアンサンブルをまとめるのは、長年ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのメンバーとしてアーノンクールと共に活動するファゴット奏者、ミラン・トゥルコヴィッチです。ファゴット奏者としての彼の経歴は、カメラータなどからリリースされた多数のアルバムによって知られるところですが、近年は指揮者として活躍する機会も増えてきました。偶然にも今月19日には、体調不良により降板したゲルハルト・ボッセの代理として東京都交響楽団の定期公演で急遽来日、指揮者としても見事な才能を披露したばかりです。
 ウィーンの伝統を踏まえ、音楽の流れと自然な呼吸感を大切にしたトゥルコヴィッチ=コンツェルト・フェラインの「ハイドン」をお楽しみください。

CMCD-20099〜8 2枚目は『C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ集/シュルツ、ブリツィ』(CMCD-20099〜100)です。
 長年J.S.バッハの作品として知られてきた作品の中には、近年の研究により偽作と思われるようになった作品が存在しますが、その一方で彼の息子、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハを再評価する気運が高まりつつあります。本アルバムに収録された3つのフルート・ソナタもかつてはJ.S.バッハの作か疑われていましたが、近年ではC.P.E.バッハの作品であると考えられるようになっています。
 その3つのフルート・ソナタを含む、C.P.E.バッハのフルート・ソナタを収めた2枚組のアルバムが完成しました。フルートはウィーン・フィルの首席ソロ、ヴォルフガング・シュルツ。彼の軟らかなフルートの音色に、イタリアの奇才クラウディオ・ブリツィのクラヴィオルガンが彩りを加え、たった2人だけの演奏とは思えない豊かなハーモニーを織りなしています。
 なお、本アルバムは『レコード芸術』誌7月号の「話題のNEW DISC」でも紹介されています。

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