2009年3月アーカイブ

 カメラータの4月新譜(3月25日発売)2タイトルをご紹介いたします。

CMCD-28177 1枚目は『ラフマニノフ:楽興の時 作品16/鈴木謙一郎』(CMCD-28177)。2003年のホロヴィッツ国際音楽コンクールにて入賞経歴を持つピアニスト、鈴木謙一郎が満を持してリリースするデビュー・アルバムです。これまでに30回を越えるコンサート・ツアーを行うなど、演奏活動の拠点としてきたウクライナで"KEN-ICHIRO"が得た成果が、ついに1枚のディスクとして結実しました。ピアノはファツィオーリのF.278が採用され、ラフマニノフのスケールの大きさと繊細さを見事に表現しています。

CMCD-28173 2枚目は『W.A.モーツァルト:協奏交響曲 K.364、ロンド、アダージョ/中澤きみ子&アントルモン ウィーン室内管弦楽団』(CMCD-28173)。モーツァルト作品の演奏をライフワークとする中澤きみ子(ヴァイオリン)が取り組む、ヴァイオリンとオーケストラによる協奏作品集の第3弾です。本アルバムでも巨匠フィリップ・アントルモン(指揮)とウィーン室内管弦楽団の強力なバックアップを得て、中澤のストラディヴァリウスが美しく豊かな音をたっぷりと響かせています。「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」では、ウィーン室内管の首席ヴィオラ奏者、ゲオルク・ハーマンが共演しています。

 現在、カメラータ・トウキョウでは、チケット販売業務などを手伝っていただけるアシスタント・スタッフ(アルバイト)を募集しています。詳細はこちらのページをご覧ください。

※アシスタント・スタッフの募集は3月31日をもちまして終了とさせていただきました。
多数のご応募、誠にありがとうございました。

CMCD-28170 2月25日に発売いたしました『ヴィオッティ:3つの協奏的四重奏曲/イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ メンバー』(CMCD-28170)が、『レコード芸術』誌4月号の新譜月評のコーナーに掲載されました。
 今回の収録曲について、【準特選】の評価をされた大木正純氏から「作曲家後期の、室内楽分野の総決算的作品だが、これまでなぜかほとんど注目されたことがない。しかし、期せずしてシューベルトの弦楽四重奏曲を先取りする、実に美しい音楽たちである。(中略)シューベルトのルーツはここにあったのか、とさえ思わされるほど。これらの魅力を解き明かしてくれた4人に心から感謝したい」と、高評をいただいております。
 これまで聴ける機会がほとんどなかったヴィオッティの知られざる名曲。このCDで是非お楽しみください。

レコーディング風景

 すこし遅くなりましたが、2009年最初のレコーディング・ニュースを3本追加しました。
 まずは1月下旬、イタリアでのトーマス・インデアミューレ(オーボエ)&イ・ソリスティ・ディ・ペルージャで、J.S.バッハの協奏曲をレコーディング。近年、弊社のイタリア・レコーディングでは定番となっている旧 聖フランチェスコ修道院でレコーディングを行いました。。
 2月6日からフェルトキルヒでレコーディング。毎年2月といえばここフェルトキルヒに住むフェレンツ・ボーグナー(ピアノ)とカール・ライスター(クラリネット)によるセッションが恒例ですが、ストックのレコーディングもあるため今年は一度お休み。代わりにヴォルフガング・シュルツ(フルート)とフランツ・バルトロメイ(チェロ)を迎え、メンデルスゾーン、ウェーバー、フンメルのフルート三重奏曲をレコーディング。ピアノは引き続きボーグナーが担当しました。
 2月14日からは弊社のウィーン・レコーディングの本拠地、スタジオ・バウムガルテンに移動。ハイドンの作品で、2台の"リラ・オルガニザータ"という楽器のために書かれた「ノットゥルノ」をレコーディング。すでに失われてしまった"リラ・オルガニザータ"のパートはインデアミューレのオーボエとシュルツのフルートに置き換えて演奏しました。2人のバックには"シュルツ・ファミリー"とも言うべきカメラータ・シュルツ。トビアス・リー(ヴィオラ)やフォルカー・アルトマン(ホルン)らウィーン・フィルのメンバーも参加しました。今年没後200年を迎えるハイドンの作品の中でも、これまで演奏・録音の少なかった秘曲として注目を浴びることでしょう。

■レコーディング・ニュースのインデックス・ページへ

●インデアミューレ&イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ/バッハ:オーボエのための協奏曲集
●シュルツ、バルトロメイ、ボーグナー/フルート三重奏曲集
●インデアミューレ、シュルツ、リー、オッテンザマー ほか/ハイドン:ノットゥルノ全曲

Virtuosoロゴ 日本そして世界での活躍の場を力強く切り開き、素晴らしい演奏を繰り広げる日本のヴィルトゥオーゾたち。その輝かしいレコーディングを厳選し再リリースする【カメラータ・ヴィルトゥオーゾ・シリーズ】昨年4月と5月にリリースされた第1弾のご好評に応え、新たに5タイトルを追加しました。今回はギターやパーカッションなど、メインとなる楽器もバラエティーに富んだセレクションとなっています。クォリティの高い演奏・録音を気軽に楽しんでいただけるよう、1タイトル¥1,575(税込)とお求めやすいプライスとなっています。ヴィルトゥオーゾたちの名演をぜひお聴きください。

CMCD-15084CMCD-15085CMCD-15086CMCD-15087CMCD-15088

●ブラームス:ヴィオラ・ソナタ全集/店村眞積(CMCD-15084)
●菅原 淳/木と皮の鼓動─現代パーカッション作品集(CMCD-15085)
●セリエ・アメリカーナ〜南米ギター作品集/鎌田慶昭(CMCD-15086)
●MAGIC FLUTE TANGO/中川昌巳(CMCD-15087)
●シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ/深井碩章(CMCD-15088)

モザイク・クァルテット●BSクラシック倶楽部〜モザイク・クァルテット 演奏会
[2008年10月30日/東京・王子ホールにて収録]

【放送日】
 2009年3月5日(木)午前10:55〜11:50
 BS2「クラシック倶楽部」(Bモード・ステレオ)

【曲目】
 ハイドン:弦楽四重奏曲 ヘ短調 作品20-5 Hob.III-35
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 作品12
 ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調 作品64-4 Hob.III-66より第3楽章

【演奏者】
 モザイク・クァルテット

※放送日や内容については、予告なく変更になることがございます。あしからずご了承ください。

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