カメラータの3月新譜(2月25日発売)は2タイトルです。
まず1枚目は『ヴィオッティ:3つの協奏的四重奏曲/イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ メンバー』(CMCD-28170)。ヴァイオリンの名手としても知られる作曲家ヴィオッティといえば、ヴァイオリン協奏曲が最も有名ですが、弦楽四重奏作品もいくつか残しました。その知られざる弦楽四重奏曲の中から1815年にヴィオッティが残した3曲を、イタリアを拠点に活躍する合奏団イ・ソリスティ・ディ・ペルージャの弦セクション4人による演奏で収録しました。世界的にも珍しいアルバムであることは勿論ですが、流麗な旋律に彩られた作品そのものも聴きごたえがあります。
2枚目は『リリカル・ランドスケープ/シリンクス フルート アンサンブル』(CMCD-28172)。シリンクス フルート アンサンブルはその名の通り、フルート奏者である持田 洋を中心とした12名のフルート奏者で結成されたフルート・アンサンブルです。1992年の結成以来、主に関西方面を中心に演奏活動を続けてきた同アンサンブルですが、今回が初のアルバムとなります。タイトル曲の「リリカル・ランドスケープ」(大前 哲)から「フィガロの結婚」や「G線上のアリア」など、バラエティーに富んだ作品を集め、通常のフルートからバス・フルートまで、多種多様なフルートを作品ごとに使い分けた見事なアンサンブルを収録。フルート・ファンやフルート奏者以外の人にも、フルート・アンサンブルの魅力を楽しめるユニークなアルバムに仕上がっています。
なお、3月新譜2タイトルは『レコード芸術』誌3月号の「New Disc Collection」コーナーでも紹介されています。