2008年12月25日新譜のご案内[クラシック/CD]

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 今年も残すところわずかとなりました。カメラータの1月新譜(12月25日発売)2枚をご紹介します。
CMCD-28176 まず1枚目は『モーツァルト:ホルン協奏曲全集/シュテファン・ドール、エマヌエル・シュルツ & カメラータ・シュルツ』(CMCD-28176)。ベルリン・フィルの首席ホルン奏者、シュテファン・ドールの最新作です。ドールはこれまでカメラータからはアンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーとして、また「カンパネラ・ムジカ」での直輸入盤などでのリリースはありましたが、今回はカメラータ初のドールのコンチェルト・アルバムとなります。ドールの完璧なテクニック、澄んだ音色、豊かな表現力、卓越した芸術性などを堪能できることは言うまでもありませんが、収録曲目にも注目すべき要素が含まれています。本アルバムにはホルン協奏曲 K.412/514(386b)のジュスマイア版だけではなく、レヴィン版も収録されています。さらに、ニーノ・ロータがこの協奏曲の第2楽章用として作曲した「アンダンテ・ソステヌート」も初録音。これらの作品が1枚のディスクに収められた事は、大変画期的なことと言えます。ドールの華麗な演奏とモーツァルト:ホルン協奏曲の新しい姿も提示するこの1枚。話題になることは必至の要注目盤です。
 なお、本アルバムは『レコード芸術』1月号の「話題のNEW DISC」コーナーにて紹介されています。

CMCD-15096 2枚目は『チェルニー:ヴァイオリンとピアノのための3つのソナチネ/和樹・ヘーデンボルク、カニーノ』(CMCD-15096〜7)。ウィーン・フィルの若手第1ヴァイオリン奏者として活躍中のヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルクのデビュー・アルバムです。"練習曲の作曲家"と思われがちなチェルニーですが、実際には1,000曲を超えるピアノ作品のほか、交響曲や協奏曲、室内楽曲など多くのジャンルの作品を世に送りだしました。またチェルニーは非常に優れたピアノ教師でもあり、リストなどを含む多くの優れたピアニストを育てました。そのチェルニーの知られざる名曲を、今後の活躍がおおいに期待されるヴァイオリニスト、ヘーデンボルクが伸びやかに輝かしく演奏。イタリアの巨匠ブルーノ・カニーノ(ピアノ)の演奏にもご注目ください。

 カメラータ・トウキョウからの年内の新譜リリースはこれで最後になります。来たる2009年もカメラータが企画/制作するCDおよびコンサートにご注目くださいますようお願い申し上げます。

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