カメラータの10月25日発売(10月新譜)は『三善 晃の音楽』(CMCD-99036〜8)です。日本を代表する作曲家、三善 晃は自身の創作活動や作品の音源化などに決して妥協を許さない作曲家のひとりとしても知られていますが、この3枚組のアルバムは三善自身による監修のもと、彼の代表的なオーケストラ作品をメインに近年の音源を集めた待望の新譜です。
音源は2003年から翌年にかけて沼尻竜典指揮・東京フィルハーモニー交響楽団を中心に行われた記念碑的コンサート・シリーズのライヴ録音で、オーケストラを用いた三善作品を収録した貴重なアルバムです。3枚のディスクはそれぞれ「管弦楽曲と協奏曲」「響きの世界」「言葉の世界」と題され、各ディスクに収録された日本を代表するソリストたちの好演も必聴です。
なお、このアルバムは『レコード芸術』11月号の「話題のNEW DISC」コーナーでも、「三善作品の名盤は少なくないが、初期から1990年代までにわたって主要作を網羅したディスクはかなり久しぶりだし、なによりも、今がもっとも旬の音楽家たちの生き生きとした演奏によって、三善作品があらたに蘇った感があるのも嬉しいかぎり」と、伊藤制子氏から高評価をいただいております。