カメラータの9月25日発売(10月新譜)は『吉松 隆:アトム・ハーツ・クラブ/河村泰子』(CMCD-28162)。今や"異端"という存在を超え、日本の現代音楽界を代表する作曲家のひとりとなった吉松 隆の初録音作品を含む最新アルバムです。ブックレットから吉松自身の言葉を借りれば、「アトム・ハーツ・クラブ」とは──ロックの名盤であるビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』とピンク・フロイドの『アトム・ハート・マザー(原子心母)』およびエマーソン・レイク&パーマーの『タルカス』を足して「鉄腕アトム」の10万馬力でシェイクした音楽を目指し結成された音楽倶楽部──との事。ユニークかつ唯一無二な"吉松ワールド"は今回も健在です。
ピアノの河村泰子は2006年から「吉松 隆 作品シリーズ」のリサイタルをスタートさせるなど、吉松作品の演奏をライフワークとするピアニストで、本作がデビュー・アルバムとなります。
なお、本アルバムは『レコード芸術』10月号でも紹介され、誌面では、筆者の斎藤弘美氏が「河村はもちろんだが、ヴァイオリンの友永健二、チェロの黒田育世は未知の演奏家であるが、大胆にして痛快。アンサンブル全体としても、吉松の音楽の明と暗、剛と柔、そして混在した様式の融合感が生々しく伝わってくる」と、その演奏技術、表現力を高く評価しています。
2008年9月25日新譜のご案内[クラシック/CD]
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