カメラータからの2月新譜は通常の2タイトルに、「カンパネラ・ムジカ」から久々の新譜が加わります。
1枚目は「ハンス・ガル:ピアノ三重奏曲集/ドリス&カリーン・アダム、クリストフ・シュトラートナー」(CMCD-28149)。マーラーやシェーンベルクなど、新たな世代を生み出した20世紀初頭のウィーン。しかしその一方で、伝統に根ざしながらも新たな流れを求めた作曲家のひとりにハンス・ガルがいました。どこかブラームスを思わせるような彼のロマンティックな作品を、ドリス(ピアノ)&カリーン・アダム(ヴァイオリン)と、ウィーン交響楽団のチェリスト、クリストフ・シュトラートナーが美しく奏でます。
なお本アルバムは、『レコード芸術』3月号(音楽之友社/2月19日発売)の「話題のNEW DISC」コーナーでも採り上げられています。
2枚目は「J.S.バッハ:シャコンヌ─無伴奏チェロ作品集/岩崎 洸」(CMCD-28134)。アメリカを中心に活躍するチェリスト、岩崎 洸の最新アルバムで、カメラータからは久々のリリースとなります。タイトル通り無伴奏チェロ作品を集めたアルバムですが、中でも注目は岩崎自身がアレンジも手がけた、チェロで弾くバッハのシャコンヌ。黛 敏郎の「文楽」も出色の仕上がり。
なお岩崎は、5月中旬に東京と富山で本アルバムの収録曲をメインにした無伴奏リサイタルを行います。チケットは3月上旬発売予定で、詳細は弊社のコンサートのページでご案内する予定です。
3枚目は「ロマン派の変貌──ライネッケからニールセンへ──室内楽作品集」(CAMP-8015)。「カンパネラ・ムジカ」レーベルからの久々の新譜です。「カンパネラ・ムジカ」はアンサンブル・ウィーン=ベルリンのオーボエ奏者、ハンスイェルク・シェレンベルガーが手がけるレーベルで、カメラータでは同レーベルが創設された10年ほど前から日本国内でのリリースをサポートしてきました。今回はライネッケやヘルツォーゲンベルクなどロマン派の作曲家の作品を中心に収録。『レコード芸術』3月号の「New Disc Collection」コーナーでも「まさに乾坤一擲、入魂の会心作」(近藤憲一氏)と評されています。なお、本アルバムは直輸入盤ですが、これまで通り日本語訳された詳細な解説を添付して販売いたします。
またシェレンベルガーは現在、弊社の招聘により来日中。今回はオーボエだけでなく指揮者としての手腕も披露される予定です。詳しくは弊社のコンサートのページをご覧ください。