2007年8月アーカイブ

 間もなくリリースされる8月新譜のうち2タイトルが、『レコード芸術』9月号(音楽之友社/8月20日発売)の「話題のNEW DISC」コーナーに掲載されています。

●ストラヴィンスキー:兵士の物語&マルサリス:Meeelaan(CMCD-28062)
●ツィポリ:鍵盤作品全集/ブリツィ(CMCD-20082〜3)

CMCD-28062 「兵士の物語」はニューヨークで開かれたコンサートのライヴ録音音源で、ファゴットにトゥルコヴィッチ、そして天才トランペッター、ウィントン・マルサリスが参加した注目のアルバム。ナレーションは英語版で対訳も付いています。マルサリスがトゥルコヴィッチに捧げた「Meeelaan(ミィーラァーン)」も同時収録。

CMCD-20082~3 2枚目はイタリアの鬼才オルガニスト、クラウディオ・ブリツィによるドメニコ・ツィポリ作品集。決して広くは知られていない彼の作品を、ブリツィが得意のクラヴィオルガンと共に装飾豊かな音と即興でドラマティックに演奏。さらに、イタリアの修道士らによる合唱アンサンブルによる穏やかなカントがそこに加わるという、これまでにない斬新なアイデアで構成されています。全40ページにもおよぶ充実したブックレットも詳細で読みごたえがあります。

CMCD-28138●ベートーヴェン:弦楽四重奏曲/上海クァルテット(CMCD-28138)
 7月にリリースされた上海クァルテットの最新アルバムが『レコード芸術』9月号(音楽之友社/8月20日発売)の「新譜月評」にて【特選盤】に選定されました。当CDは、上海クァルテットによるベートーヴェン弦楽四重奏曲集の第2弾で、第1弾に引き続いての特選盤となりました。
 また、同CDは読売新聞(8月16日夕刊)のレヴューコーナー「サウンズBOX」でも【特選】を獲得。若きベートーヴェンの覇気ある世界に挑む上海クァルテットの演奏の醍醐味をぜひともご体験ください。

CMCD-28103●ルフェーヴル:クラリネット・ソナタ集/ライスター(CMCD-28103)
 同じく7月にリリースされたライスターの最新アルバムも「レコ芸」の同号で【準特選盤】に、朝日新聞(8月16日夕刊)の「for your Collection」でも【推薦】に選定されました。
 なお、来たる10月上旬には、ライスターの70歳+演奏活動50周年を記念し、これまでの名演を惜しげもなく投入した待望の限定CDボックス(5枚組)の発売が予定されています。

CMCD-20091~2●ミヒャエル・ハイドン&モーツァルト:6つのデュエット/
 ウェルナー&マティアス・ヒンク
(CMCD-20091〜2)
 ウィーン・フィルのコンサートマスターとして活躍するウェルナー・ヒンクと、息子マティアスによるデュオ・アルバムも朝日新聞(8月16日夕刊)の「for your Collection」にて【推薦】に選定されました。二人の偉大な作曲家、モーツァルトとM.ハイドンの知られざる友情が音楽として結実したロマンあふれるアルバムに仕上がっています。

CMCD-28135 『レコード芸術』9月号(音楽之友社/8月20日発売)の連載「現代名盤鑑定団」では、ドビュッシーの前奏曲集 第2巻をテーマに古今の名演・名盤を紹介していますが、その中で5月リリースの遠山慶子による「ドビュッシー:前奏曲集 第2巻」(CMCD-28135)がトップで紹介され、非常に高い評価を得ています。
 なお、このアルバムは同誌の連載「話題のレコードを最新のオーディオで聴く」でも取り上げられています。

 また、7月に一斉リリースされた遠山慶子の再発売8タイトルのうち、以下の5タイトルが同誌の新譜月評(再発売)コーナーで【推薦】に選定されました。こちらもあわせてご覧ください。

●モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番,第21番(CMCD-20086)
●モーツァルト:ピアノ四重奏曲全集(CMCD-20087)
●モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(CMCD-20088)
●ドビュッシー:映像,ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ(CMCD-20089)
●ドビュッシー:前奏曲集 第1巻(CMCD-20090)

 先週8月11、12日に東京国際フォーラムで行なわれた「NEW CLASSIC GIG in JAPAN '07」にて、湘南乃風とのコラボレーション・コンサートで指揮をつとめた栗田博文が、明日の「MUSIC STATION」(テレビ朝日系)のワンコーナー出演。世界でも初めてとなるレゲエと交響楽団のコラボレーション・コンサートについて語ります。
 なお、栗田博文のブログでも、このコンサートに関するエントリーをご覧になれます。

「MUSIC STATION」中の「Mトピ」コーナー
2007年8月17日(金)20:00〜20:54 テレビ朝日系

※放送日や内容については、予告なく変更になることがございます。あしからずご了承ください。

 今月20日に発売される新譜「ツィポリ:鍵盤作品全集」にも注目が集まるイタリア・オルガン界の奇才、クラウディオ・ブリツィが東京芸術劇場に初めて登場します。
 芸術劇場が誇る世界最大級の3種2面のパイプオルガンを縦横無尽に駆使し、ルネサンス〜バロック〜モダンとイタリアの代表的なオルガン音楽を奏でる、目にも耳にも楽しい一夜。チケットもお求め安い価格で好評発売中です。

東京芸術劇場 パイプオルガンコンサート Vol.8「Ciao! イタリア」
クラウディオ・ブリツィ
(パイプオルガン)
●日時:2007年9月1日(土)17:30開場/18:00開演
●会場:東京芸術劇場 大ホール
●全席指定:S席 2,000円/A席 1,500円

【曲目】
《ルネサンス面》
  G.フレスコバルディ:トッカータ第2集から ほか
《バロック面》
  M.クレメンティ:W.A モーツァルトのレクイエムをモチーフとしたフーガ
  G.モランディ:前奏曲とヴァリエーション、フィナーレ ほか
《モダン面》
  G.ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」から"行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って"
  G.ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
  M.E.ボッシ:交響的練習曲 ほか

●詳しくは東京芸術劇場ホームページまで。

※演目等は予告なく変更になることがございます。ご了承ください。
 未就学児童の入場はお断りいたします。

 日本の現代音楽界を代表する作曲家のひとり、松村禎三氏が8月6日に逝去されました。78歳でした。

 1929年、京都市に生まれた松村氏は旧制三高卒業後、作曲を池内友次郎、伊福部 昭に師事。1955年、「序奏と協奏的アレグロ」がNHK・毎日音楽コンクール管弦楽部門に第1位に入賞し、作曲家としての活動をスタートさせました。
 主要作は「阿知女(アチメ)」(1957)、「弦楽四重奏とピアノのための音楽」(1962)、「交響曲」(1965)、「管弦楽のための前奏曲」(1968)、「ピアノ協奏曲 第1番」(1973)、「ピアノ協奏曲 第2番」(1978)、「ピアノ三重奏曲」(1987)、「弦楽四重奏曲」(1996)など。遠藤周作の作品を原作にしたオペラ「沈黙」(1993)では、音楽に加え台本も担当。13年の歳月をかけ大作を完成させました。
 また、「海と毒薬」、「忍ぶ川」、「息子」、「浪人街」、「深い河」「海は見ていた」などの映画音楽、「悪魔と神」、「アンドロマック」、「はなれ瞽女おりん」など劇音楽の分野でも優れた作品を数多く残しました。
 これまでに尾高賞、サントリー音楽賞、紫綬褒章、毎日音楽賞、東京都民文化栄誉章、モービル音楽賞ほかを受賞しました。東京芸術大学名誉教授、相愛大学客員教授として、次代を担う後進にも大きな影響を与えてきました。

 弊社スタッフ一同、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

[松村禎三のCD]
●阿知女(アチメ)/松村禎三 作品選集 IV(CMCD-28031)
●アプサラスの庭/松村禎三 作品選集 III(28CM-617)
●詩曲/松村禎三 作品選集 II(CMCD-25024)
●交響曲/松村禎三 作品選集 I(CMCD-50013)
●オペラ「沈黙」/原作:遠藤周作(CMCD-50009〜10)

●ピアノ淡彩画帖/松谷 翠(「ギリシャに寄せる二つの子守歌」収録/30CM-318)
●「覡」/菊地悌子〜十七絃箏の世界(「祈祷歌」収録/30CM-267)
●時の虹彩/沢井忠夫の世界(「幻想曲」収録/30CM-92)
●民音現代作曲音楽祭 '87(「チェロ協奏曲」収録/30CM-87)

●映画「海は見ていた」オリジナル・サウンドトラック(CMCD-25001)
●映画「深い河」オリジナル・サウンドトラック(25CM-362)

 さる7月にNHK-BSハイビジョンで放映されたウラディーミル・フェルツマンの東京でのリサイタルが、今度はNHK-BS2に登場します。

●ウラディーミル・フェルツマン ピアノ・リサイタル
[2007年4月25日/東京・王子ホールにて収録]

【放送日】
 2007年8月16日(木) 10:55〜11:50
 BS2「クラシック倶楽部」(Bモード・ステレオ)

【曲目】
 ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI-34(ハイドン作曲)
 アラベスク 作品18(シューマン作曲)
 謝肉祭 作品9(シューマン作曲)

【演奏者】
 ウラディーミル・フェルツマン(ピアノ)

※放送日や内容については、予告なく変更になることがございます。あしからずご了承ください。

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