テノール歌手、エルンスト・ヘフリガー氏が3月17日にスイスの自宅で逝去されました。87歳でした。
ヘフリガー氏は、チューリヒ音楽院を卒業後、1943年にコンサート歌手としてデビュー。チューリヒ歌劇場を経て、1952年からベルリン・ドイツ・オペラに移り、ドイツを代表するリリック・テノールとして名声を高め、「ドン・ジョヴァンニ」でのオッターヴィオ、「魔笛」のタミーノなど、特にモーツァルトのオペラで高く評価されました。また、バッハの「マタイ受難曲」や数多くのカンタータ、シューベルトの歌曲等、宗教曲やドイツ歌曲の分野でも数多くの名盤・名演を残しました。他にも日本歌曲をドイツ語訳で歌ったアルバムも発表、日本のファンからも好評を得ました。
近年まで、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルに講師および歌手として度々参加。親日家としても知られるヘフリガー氏は、この毎年夏の来日を楽しみにしていたそうです。
弊社スタッフ一同、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
[エルンスト・ヘフリガーのCD]
●シューマン:詩人の恋★(CMCD-20093)
●シューベルト:冬の旅(CMCD-15068)
●ブラームス:美しきマゲローネのロマンス★(CMCD-20094)
●ブラームス:美しきマゲローネのロマンス(CMSE-247〜8)
(※加藤 剛による日本語ナレーションつき)
●バッハ:「ヨハネ受難曲」(全曲)★(CMCD-15073〜4)
●ノイコム:レクイエム&シューベルト:声をはりあげよ(25CM-555)
★=2007年7月20日に新発売/再発売予定です。